【沖田痴漢冤罪事件】稲川みゆきの現在!実家は立川市?裁判の判決やその後とは
立川市で「沖田痴漢冤罪事件」を起こした稲川みゆきの現在を紹介します。沖田光男さんに電車内で通話していることを注意された稲川みゆきは、仕返しに痴漢捏造を行ったのだとか。痴漢冤罪に対して裁判はどのような判決が行われたのか注目しましょう。

目次
稲川みゆきとは
「もし、自分が痴漢冤罪にあったら」と不安になったことがある人も多いかもしれません。痴漢冤罪は決して他人事ではなく、捏造犯の一言によって誰しも巻き込まれる可能性があるのです。そういった痴漢冤罪事件を起こした稲川みゆきと事件内容について紹介します。
痴漢捏造事件を起こした女性(当時は大学生)
1999年に起きた痴漢捏造事件は「沖田痴漢冤罪事件」と呼ばれています。その捏造犯となったのは、当時大学生の稲川みゆきという人物でした。この日から冤罪捏造をされた男性は約10年間、無実を証明するための戦いが始まります。
沖田光男さんが冤罪で逮捕
痴漢を疑われたのは沖田光男さんという人物です。彼は痴漢冤罪で逮捕されており、人生を大きく変えられてしまうことになりました。
稲川みゆきが起こした痴漢捏造事件の概要
稲川みゆきが起こした痴漢捏造事件「沖田痴漢冤罪事件」の概要を解説します。どのような理由から沖田光男さんは冤罪に巻き込まれてしまったのでしょうか?
事件現場はJR国立駅
事件は1999年2月に東京のJR中央線「国立駅」で起きました。帰宅時刻だったことから車内は混み合っていたと推測されています。そのため、稲川みゆきと沖田光男さんの間は約20cmほどしか無かったと推測されています。
電車内で稲川みゆきが大声で電話
沖田痴漢冤罪事件が起きたきっかけは、電車内において稲川みゆきが大声で通話していたことでした。車内での通話はマナーとして禁止されており、当時も同様のルールがあったそうです。
沖田光男さんが稲川みゆきに注意
電車内で通話する稲川みゆきに対して、沖田光男さんは注意しています。内容は「電車内で携帯電話を使うのをやめなさい!」というもので、必要以上に罵倒したわけではなかったのです。注意された稲川みゆきは「わかったわよ!」と電話を切っています。
稲川みゆきが沖田光男さんの痴漢をでっち上げ
問題はその直後に起きました。稲川みゆきは注意された仕返しに、沖田光男さんに「痴漢された」と嘘をでっち上げたのです。この申告を電車や警察関係者は鵜呑みにして、沖田光男さんを逮捕しています。
沖田光男さんはその後冤罪で21日間も拘置
逮捕された沖田光男さんは、現行犯逮捕されて留置所で21日間も拘置されています。誰よりも自分が無罪であることを確信していた沖田光男さんは、冤罪であると警察に訴えたと言われています。
拘置中には警察から横暴な対応?
警察は最初から稲川みゆきの証言を信じており、沖田光男さんの言葉に耳を傾けてはくれなかったのだとか。そのため、横暴な態度で沖田光男さんに自白を迫り、「証拠はある」と脅したと言われています。
証拠隠滅説も浮上
痴漢捏造事件において、検察側は沖田光男さんの行動を記録した証拠を紛失しています。このことから、検察に対して「証拠隠滅説」が浮上しているとのこと。裁判自体が沖田光男さんを犯人と決めつけるような形で行われたと言えるかもしれません。
稲川みゆきの現在
電車内で通話していることを注意され、仕返しに痴漢捏造を行った稲川みゆき。立川市で起きたこの事件後、稲川みゆきは現在どうしているのでしょうか?現在もネットでは稲川みゆきに対して批判の声がたびたび出ているそうです。
沖田事件後に実家が立川市若葉町と判明
沖田痴漢冤罪事件に稲川みゆきの実家が立川市若葉町だと推測されるようになりました。確実な情報では無いようですが、事件に興味を持った人が調査したのでしょうか?
現在の住まいも立川市内?
事件から時間が経った今も、稲川みゆきの住まいも立川市内だと考えられています。ただし、沖田痴漢冤罪事件が関係して、当初住んでいたところから同じ立川市内の別の場所に引っ越した、という噂があります。
現在もネット上での批判の声
ネットでは毎日のように本当か、嘘か分からないような事件が投降されています。痴漢に関するエピソードもいろいろと投降されていますが、そういった話が出る度に沖田痴漢冤罪事件を思い出す人も多いのだとか。「狭くて身体を少し動かしたら、女性に嫌な顔をされた」というつぶやきは多く見受けられます。
痴漢問題は被害者の申告が大きな証拠となるため、非常に冤罪に巻き込まれやすい問題だと考えられているのだとか。それだけに沖田痴漢冤罪事件は痴漢冤罪事件に誰もが巻き込まれる可能性を世間に知らしめた、と言えるかもしれません。同時に被害にあった沖田光男さんに対する稲川みゆきの対応は、現在も批判があるのです。
稲川みゆきの実名や写真など素顔とは
稲川みゆきの実名や写真などの素顔に関するエピソードを紹介します。沖田痴漢冤罪事件では稲川みゆきの実名報道や顔などが注目されていたようです。
稲川みゆきは実名ではない?
稲川みゆきという名前は実名だと考えられています。ただし、沖田痴漢冤罪事件を報じるニュースでは「痴漢被害にあった女性」という風に、実名報道が行われないパターンが多かったそうです。
これは、あくまで稲川みゆきを「痴漢被害にあった被害者」という形でプライバシーを保護した可能性があるでしょう。逆に冤罪を捏造された沖田光男さんは当初から実名報道が行われていて、本人は顔を出して無実を訴えていました。
実名報道がされない理由とは
痴漢被害を中心とした性被害者は、実名報道されないことが多いのだとか。事件や裁判後の生活に配慮して報道されないと考えられており、プライバシーや二次被害を避けるための対応となっています。
稲川みゆきの顔写真も調査
痴漢捏造事件を起こした稲川みゆき。彼女の顔写真が公開されているのか調査しました。その中で分かったことは事件に巻き込まれた沖田光男さんの顔は確認できるものの、稲川みゆきのものは見当たりませんでした。
現在も顔写真や情報などは浮上していない?
稲川みゆきは裁判には本人が訪れていたので、そこで顔を見ることは出来たようです。痴漢被害にあった女性は心理的なストレスに配慮してして、本人が欠席することもあるのだとか。稲川みゆきに関する情報はあまり公開されていないようで、顔写真も確認することは出来ませんでした。
沖田事件(痴漢捏造事件)の裁判と判決
沖田痴漢冤罪事件の刑事裁判は1999年9月2日に行われました。沖田光男さんは最初から一貫して無罪を主張しています。そのため、双方の主張が食い違ったことから、裁判所がどういった判決を下すのかに注目が集まっていました。
沖田事件(痴漢捏造事件)の裁判は複雑に
痴漢を扱った裁判ということもあり、その調査は非常に難しい部分があったそうです。どうしても痴漢事件では被害者側の申告だけがメインとなるため、冤罪を訴える側が不利だと考えられているのです。
沖田光男さんは無罪を主張
痴漢冤罪を訴える沖田光男さんは、無罪を主張しています。厳しい取り調べにも負けず、事件の真実を伝えるために戦い続けたのです。
稲川みゆきに対し損害賠償請求をするも棄却
沖田光男さんは稲川みゆきに対して、損害賠償請求を合わせて行っています。沖田光男さんは痴漢を捏造されたことで、社会的に大きなダメージを受けたからでした。沖田光男さんは21日間の勾留を受けており、仕事や家庭にも大きな影響があったと考えられます。
捏造事件に対して、沖田光男さんは稲川みゆきと東京都、国に損害賠償請求を行っています。これは捏造事件を起こした稲川みゆきだけでなく、人権無視とも言える捜査を行った警察や国に対する賠償を求めたわけです。
損害賠償請求の額の中で稲川みゆきに対して1100万円を求めたことが分かっています。しかし、司法はこの損害賠償請求を2度に渡って棄却しています。損害賠償請求の中で東京地裁八王子支部は痴漢行為があったと判断して、沖田光男さんの訴えを棄却したのです。
第一審と第二審の真相
第一審において稲川みゆきは「下半身を腰に押し付けられた」という証言を、「下腹部に押し付けられた」と変更しています。稲川みゆきは身長がヒールを履いており約177cmで、沖田光男さんとは身長差が10cmほどあったそうです。
つまり、最初の証言では身長差から無理があると考えられるため、言い方を変えたと考えられています。二審においても「沖田光男さんは捕まりそうになったときに逃げた」と、最初には無かった証言を付け加えているのです。
このように稲川みゆきは第一審と第二審で証言を変更したり、当初は無かったものを付け加えています。こういった不可解な証言だったにも関わらず、判決では沖田光男さんは痴漢行為をした、と判断されていたのです。
最高裁で東京高裁に差し戻し決定
沖田光男さんはその後も判決に納得出来ず、最高裁まで争っています。最高裁において沖田光男の国や都に対する訴えは認められませんでした。しかし、稲川みゆきに対する請求は「審理が尽くされていない」と判断されたのです。
そのため、最高裁は東京高裁に差し戻し審させることを決定しています。長期間に渡る裁判を闘うことは肉体的にも精神的にも疲労を伴うものです。それでも、沖田光男さんは自身に対する冤罪を晴らしたいと戦い続けていました。
差し戻し審で稲川みゆきのでっち上げが判明
最高裁の判決によって差し戻し審が行われました。この差し戻し審で稲川みゆきの発言に大きな矛盾が見つかって、でっち上げが判明しているのです。その矛盾とはどういったものだったのでしょうか?
稲川みゆきは証言の中で、電車内で通話していた際に沖田光男さんに注意され、「離れてよ、と言った」としています。しかし、通話相手の男性が「そうした発言は聞いていない」と検察官に話していたことが発覚したのです。
このことは捜査段階で発覚していながら、差し戻し審まで十分に議論されていなかったのだとか。また、その他にも通話相手は稲川みゆきから「おかしな人が来る」と言われていたものの、彼女は証言で「身体を触られた」と本来は言っていないことも伝えていたのです。
つまり、裁判において通話相手の発言から、稲川みゆきの証言の多くにでっち上げがあることが判明しました。結果的に「痴漢行為があったとは認められない」と判決が下ったものの、損害賠償請求は棄却されるという不満が残る形になっています。
当時の沖田光男さんの様子を動画でチェック
立川市で起きた沖田痴漢冤罪事件はテレビで何度も取り上げられていました。その中で沖田光男さんの差し戻し審の判決が出るまでを追った動画をチェックしてみましょう。
沖田光男さん本人が顔を出して、自分が無実であることをはっきりと証言しているのが分かるのではないでしょうか?特に稲川みゆきの「身体に腰を押し付けられた」という証言がでっち上げである可能性に深く切り込んでいます。
動画の最後では、沖田光男さんの弁護士が、高裁の「痴漢行為は認められない。ただし、女性が虚偽申告したとまでは認められない」という判断に疑問がある、という部分もピックアップしています。弁護士は裁判所は「判断から逃げた」と考えているようです。
沖田光男さんを信じ続けた妻にも注目が
沖田光男さんが痴漢捏造事件に対して戦い続けることが出来たのは、妻の存在が大きかったのだとか。妻は沖田光男さんのことを信じ続けており、裁判で戦うことに協力してくれました。
沖田光男さんは著書『裁かれる者-沖田痴漢冤罪事件の10年』を出版
痴漢捏造事件の裁判は10年に渡って続けられました。沖田光男さんはそのことを著書『裁かれる者-沖田痴漢冤罪事件の10年』にまとめて、出版しています。立川市で起きた事件は、多くの通勤通学に関わる人達に、痴漢冤罪に巻き込まれる怖さを知らせた、と言えるかもしれません。
痴漢冤罪事件を避ける対策とは
沖田光男さんのように誰もが痴漢冤罪事件に巻き込まれる可能性があるでしょう。では、どうやって痴漢冤罪事件を回避すれば良いのでしょうか?
大前提として痴漢冤罪を避けるのは非常に難しいと言われています。満員電車や女性の近くを避けるのは一つの方法でしょう。また、両手はつり革を掴んでおくことも大切です。
もし、痴漢を疑われても逃げるのは裁判において大きくマイナスの印象になると考えられています。しかし、弁護士の中には「痴漢冤罪を避けるにはとにかく逃げるしかない」という意見もあるのだとか。そして大切なことは、疑われた瞬間に、すぐに目撃者を探して無実を証明してもらうことです。
痴漢された側の申告が大きな証拠となるため、冤罪被害者側も自分の無実を証言してくれる人が非常に重要となります。自分がどういう状況にいたのかを見ていてくれた人を探すしかありません。そのためにも、冤罪に巻き込まれた瞬間に、まわりに助けを求めることが大切なのかもしれません。
沖田事件(痴漢捏造事件)に類似した事件
立川市で起きた沖田痴漢冤罪事件ですが、実はそれ以外にも類似したものが多数存在しています。2003年には西武新宿線で痴漢冤罪事件が起きました。他にもJR総武線の平井駅でも冤罪事件があったのです。
周囲の人の証言ですぐに無罪が証明されるパターンもありますが、多くが泣き寝入りや長期間の裁判となってしまうことが多いそうです。先ほどの西武新宿線で起きた冤罪事件も3年間の裁判の末に無実が証明されました。
稲川みゆきの現在の住まいは不明で批判の声は続く
1999年に立川市で起きた沖田痴漢冤罪事件について解説しました。痴漢冤罪を行った稲川みゆきの現在については不明な部分が多いです。ただし、稲川みゆきが行った痴漢捏造に対しては、現在も批判の声が続いています。誰もが冤罪に巻き込まれる可能性があるだけに、自衛と対処法を学んでおくことが大切と言えるでしょう。