石川遼のスイングを解説!ドライバーのスピードや飛距離は?スイング改善前後でも比較!
2017年から不調が続いていた石川遼さんは、スイングを改造したことで完全復活したといわれています。ドライバーのスピードや飛距離は、以前と比べてどのように変わったのでしょうか?石川遼さんのスイングを改善前後でも比較してご紹介します。

目次
石川遼のプロフィール
プロゴルファーの石川遼さん。
— 貴方の未来を変える魔法の言葉 (@magic_words_) June 22, 2020
いつも感心させられるのは、勝利インタビューの際の遼さんの言葉。
お世話になった周囲の人たちや両親への感謝の言葉がとても印象的です。
実は中学生の時に担任の先生から魔法の言葉を教えて頂いてたそうです。 pic.twitter.com/HOA7nZYsJy
・愛称:ハニカミ王子
・本名:石川遼(いしかわ りょう)
・生年月日:1991年9月17日
・年齢:28歳(2020年6月現在)
・出身地:埼玉県北葛飾郡松伏町
・血液型:O型
・身長:175cm
・体重:72kg
・活動内容:プロゴルファー
・所属グループ:カシオ計算機
・事務所:なし
・家族構成:妻
石川遼の経歴
石川遼さんは6歳の時に父親に連れられてゴルフ練習場に行ったことをきっかけにゴルフに夢中になりました。小学校は地元の松伏町松伏小学校で、サッカークラブで活動し、委員会は園芸委員会に所属していたといいます。
2004年には全国小学校ゴルフ選手権横尾要カップで優勝を果たします。中学校は松伏町立松伏第二中学校に進みました。ゴルフ部がなかったために、陸上部に所属します。その一方で2005年には関東中学校選手権、翌年の2006年全国中学校選手権大会の春季大会では優勝しています。
石川遼さんは2007年に杉並学院高等学校に進学します。そしてこの年にマンシングウェアオープン KSBカップのアマチュア枠で初めてツアーに出場しました。
この大会で石川遼さんは日本のプロゴルフ大会で史上最年少での優勝をし、世界最年少優勝記録としてギネス世界記録に認定されています。同年の7月には日本ジュニアゴルフ選手権で大会最年少で優勝もしました。
2008年には石川遼さんはゴルフのプロとして活動していくことを宣言しました。JPGAのプロゴルファーとしての資格は2008年4月1日に取得しています。プロとしての初試合は2008年2月5日に行われた全英オープン予選会でした。
その後、2009年には特別招待されてマスターズ・トーナメントにも初出場しています。6月にはミズノオープンよみうりクラシックで優勝し、全英オープンの出場権を日本最年少で獲得しました。
石川遼さんが日本メジャー大会で初めて優勝したのは2015年12月6日に行われたゴルフ日本シリーズJTカップです。その他にも2019年7月に開催された日本プロゴルフ選手権大会や2019年12月8日にお壊れたゴルフ日本シリーズJTカップで優勝を果たしました。
プライベートでは、2016年3月2日に一般女性と結婚しました。石川遼さんの妻は幼なじみとのことです。2019年にはツアー史上最年少の28歳82日で生涯獲得賞金が10億円を突破したといわれています。

石川遼のスイングを解説
石川遼さんのスイングを解説します。石川遼さんのスイングは2018年ごろドライバーの調子が悪いことから心配されました。なかでもドライバーのスイングによってボールが曲がってしまい思うような結果が残せないことが続いていました。
石川遼のゴルフと言えばスイング
石川遼さんといえば、スイングが注目されています。2019年7月に行われた「日本プロゴルフ選手権」と「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で2連勝し、完全復活したと注目されました。石川遼さんが復活した要因といわれているのがドライバースイングだといわれています。
メジャー制覇を果たす石川遼のスイングを大解剖
メジャー制覇を果たす石川遼さんのスイングを大解剖します。2017年は体重移動を使って打つタイプで、上半身がスイングの出来を左右していました。
これに加えて下半身を強化したことから、現代の低重心化したドライバーに合うスイングが改造されたといわれています。
松山英樹プロゴルファーとのスイングの違いとは
石川遼さんと同年代のプロゴルファーといえば松山英樹さんです。10代の頃は石川遼さんが同世代のゴルファーを牽引してきましたが、現在は松山英樹さんが同世代だけでなく世界のゴルフ界を牽引しているともいわれています。
そんな石川遼さんと松山英樹さんの違いは、スイングにあるといわれています。松山英樹さんのスイングは安定したショットであることから定評があるのです。
現在は松山英樹さんの方がプロゴルファーとして結果を出しているため、石川遼さんはプロゴルファーとして劣っていると思われがちです。
しかし、石川遼さんもミドルアイアンからアプローチまで良いスイングができていますし、ボールのコントロールもできているといわれています。ロングゲームをさらに安定させれば成績もついてくると期待されています。
松山英樹とは
⛳
— iag*****YN (@iag_yn) June 19, 2020
🏌 もう少しリラックスして
#松山英樹
早藤君 何か和ませてくれ pic.twitter.com/ptwt611ty1
松山英樹さんは1992年2月25日愛媛県松山市生まれです。明徳義塾中学校と高等学校を卒業した後は東北福祉大学に進みました。日本人最年少でマスターズ予選を通過したことで一躍有名になりました。
また、日本ツアーでルーキーイヤー賞金王となっています。16試合という史上最速で年間の獲得賞金が2億円を突破したという記録も持っています。
メジャー選手権での最高成績では、2015年のマスターズが5位、2017年の全米オープンが2位タイ、2013年の全英オープンが6位タイ、2016年のPGA選手権が4位です。
松山英樹さんが初優勝を果たしたのは2011年の三井住友VISA太平洋マスターズでのことです。石川遼さんと共に世界を牽引するプロゴルファーとして広く知られており、世界ランクでは最高で2位になったことがあります。
スイングプレーンとシャフトプレーンの違いも調査
スイングの差を見る際に重要となるのが、スイングプレーンとシャフトプレーンです。スイングプレーンとは、アドレスしたゴルファーを後ろから見たときに、ボールと首を結んだ線のことをいいます。シャフトプレーンはシャフトからの延長線のことをいいます。
まっすぐゴルフボールが飛ぶには、スイングプレーンとシャフトプレーンの線の間でスイングすることが必要です。また、インパクトの際にシャフトプレーンに戻って、クラブフェースがスクエアになっていることも重要です。
石川遼さんのスイングは、スイングプレーンとシャフトプレーンの間からクラブの動きが少し外れてしまうことがあります。タイミングが合えばボールをまっすぐ飛ばすことができますが、少しでもずれると左右に曲がってしまいます。
一方で松山英樹さんはしっかりとスイングプレーン通りにクラブが動いていて、プレーンの中でクラブフェースがスクエアに異動するため、まっすぐボールが飛びます。多少タイミングがずれたとしてもボールが曲がることはないのです。
石川遼のドライバーのスピードや飛距離は?
2019年に賞金ランクで一時的に8年ぶりの1位となり、完全復活したと注目された石川遼さん。時間をかけて改造されてきたドライバーショットの変化を見せた石川遼さんですが、ドライバーのスピードや飛距離についてもご紹介します。
石川遼のドライバーのスピードは?
石川遼さんはスイングの改造を通してドライバーのスピードが上がったといわれています。石川遼さんのドライバーのスピードは平均秒速53メートルです。
2019年の平均ヘッドスピードで31位に相当するスピードで、松山英樹さんのヘッドスピードの秒速52.35メートルを上回りました。
石川遼のドライバースイングの飛距離について
石川遼さんのドライバースイングの飛距離は、復活を果たしたセガサミーカップでは304.56ヤードのドライビングディスタンスを記録しています。下半身を強化してヘッドスピードが上がったことから、飛距離にも良い影響を与えるようになりました。
日本プロゴルフ選手権大会での平均飛距離は?
プロデビュー時に平均350ヤードを目指すと話していた石川遼さんは、2019年に開催された日本プロゴルフ選手権大会で4日の平均飛距離を315ヤードを記録しました。腰痛で悩んでいた時期からは想像がつかないほどの飛距離となっています。
石川遼のスイング改善前後でも比較
2007年に高校1年生であったにも関わらずツアー優勝した石川遼さん。類まれぬ逸材として注目されているゴルフ界のプリンスですが、スイングは常に進化し続けています。石川遼さんのスイングを改善前後で比較します。
スイング改造前後の進化
ジュニア時代から現在までの石川遼さんのスイングを見てみると、アドレスの力感の違いが明らかです。年を追うごとにグリップが強くなり、ジュニア時代にはなかった股関節の張りも見られるようになりました。
また、2019年6月からアドレスも改造しています。ヘッドが約20センチも後ろになり、動きがよりスムーズになりました。この改造によって2019年7月以降に2試合連続優勝も達成しています。
2017年の日本オープンと、優勝を果たした2019年のセガサミーカップでは、トップの位置が2019年の方が高くなっています。これは、今までよりも脚を使ってボールにインパクトを伝えようとしているからといわれています。
更にスイング改造で飛距離UPの秘密とは
スイングの改造を行ったことで、石川遼さんの飛距離が格段に上がりました。これは、ダウンスイングでも体が突っ込んでしまうことを防げるように改造したためです。切り返す瞬間に座るような動きを入れています。
右の股関節を座り込むように回し、左足にプレッシャーをかけます。トップの瞬間には左足に乗り始めていることから大きなパワーが生み出されて飛距離が伸びるという結果につながっているのです。
改造後のスイングは回転系?
改造後の石川遼さんのスイングは回転系だといわれています。これは右の股関節上で回っていて、極端な体重移動が少なくなったためです。バックスイングに入ったときに右の股関節をシャフトを挟めるほどにまで回旋させます。
石川遼のスイングドライバーを解析【動画】
スイングを改造することで飛距離がアップした石川遼さんですが、実際にどのようなスイングになったのかを動画を通してご紹介します。スイングの各ポイントで特徴をシンプルにお伝えします。
石川遼のスイングゴルフ動画からご紹介
石川遼さんのスイングをゴルフ動画から紹介します。スイングひとつとっても細かくフォームが変化するゴルフですが、試合を見ているといつも一瞬なのでまっすぐ飛ばないときもなぜ飛ばないのか?と疑問に思う人も多いです。石川遼さんのスイングをゴルフの動画をご紹介しながら解説していきます。
スイングドライバーを解析①アドレス
石川遼さんのスイングの1つ目のポイントがアドレスです。両脇を締めてインパクトの形をアドレスの時点で既に作っているのがポイントです。ストロングの左グリップとスクエアグリップの右手が特徴です。
また、構えたときにクラブヘッドがボールからかなり離れた位置に置かれています。右への体重移動がしやすくなるメリットがあります。
スイングドライバーを解析②テークバック
石川遼さんのスイングと言えば、リズムの良さとキレのあることが特徴です。アドレスの時に作った両脇の締まりをキープしながら、リズムよくテークバックしています。
ドライバーのヘッドが地面をするように低い位置を動かすのもポイントです。両脇がしっかりと締まったままであることから、クラブとカラダの同調性がとれています。
スイングドライバーを解析③ハーフウェイバック
スイングの際、ハーフウェイバックではシャフトのしなりを最大限に生かしておこなっています。石川遼さんは左腕とクラブのシャフトの角度が90度になるようにしています。
スイングドライバーを解析④バックスイング
石川遼さんのバックスイングを見ると、下半身のカウンターバランスがしっかりととれていることがわかります。左ひざが斜め打ちに落ちていて、左腰よりも右腰が若干高くなっています。
足のカウンターバランスを作ることによって捻転差を作り、体の軸がしっかりしたことから上半身が作り出すスイングスピードに耐えられるようになりました。
スイングドライバーを解析⑤ダウンスイング
バックスイングからダウンスイングに移行する際、左サイドへの大胆な荷重移動を行っていました。しっかりと踏み込むことで左サイドの壁がしっかりととれていることが特徴です。スエーしていないため、きれいなダウンスイングのフォームになっています。
現在は、ダウンスイングするときの極端な体重移動が行われていないため、ミスショットが減ったといわれています。
スイングドライバーを解析⑥ハーフウェイダウン
石川遼さんのスイングの中で気にしたいのが、ハーフウェイダウンです。ダウンスイングまでしっかりと左重心の壁が作り上げられていたにもかかわらず、腰の回転を使いすぎるがために左足の外側に体重が逃げかけていることがわかります。
スイングドライバーを解析⑦インパクト
石川遼さんのスイングといえば、かなりの音で驚くインパクトです。ハーフウェイダウンの際に左足の外側に体重が逃げてしまった際には、ひどいとプッシュアウトに繋がってしまいます。また、左ひざが伸びて左の腰が少し引けているのが気になります。
石川遼さんの脇がしまっていても左腰の回転のしすぎによって、左足が開いてしまうことがあるため、まっすぐボールが飛びにくくなっている原因になるのです。
スイングドライバーを解析⑧フォロースルー
下半身はともあれ、上半身のしっかりとしたグリップができているため、アドレスのときに既に作っていた両腕でできた三角形がきれいにキープできています。
そのため、上半身をきれいにつかいこなすことができます。下半身の動きが安定すればさらに安定した、まっすぐのショットになることが期待されます。
スイングドライバーを解析⑨フィニッシュ
スイングドライバーの最後となるフィニッシュを見てみると、逆Cフィニッシュと呼ばれる腰に負担がかかりやすいフォームになっています。腰から背中にかけて沿ってしまっているので、長いプロゴルファーとしての生活を思うと改善の余地がありそうです。
石川遼はスイング改造で更なるゴルフの結果に期待
石川遼さんのスイングについてご紹介しました。上半身の作りが素晴らしくて、キレイに上半身を使えていることがわかります。これに加えて下半身により安定性が増してくると、さらに実力がアップすることが推測できます。
繊細なパターのタッチやアイアンのキレがすごいと言われている石川遼さんですが、スイングを改造することで更にゴルフの結果につながることを期待します。