神谷明が名探偵コナンの声優降板理由は?毛利小五郎のその後!
声優・俳優・歌手・ナレーターとして活躍中の神谷明さんが『名探偵コナン』の毛利小五郎役を降板した理由が現在でも話題になることがあります。神谷明さんが『名探偵コナン』を降板した理由は何だったのでしょうか?演じていた毛利小五郎のその後の配役なども見てみましょう。

目次
神谷明(声優)のプロフィール
・愛称:不明
・本名:神谷明
・生年月日:1946年9月18日
・年齢:75歳(2022年2月現在)
・出身地:神奈川県横浜市
・血液型:A型
・身長:163cm
・体重:58kg
・活動内容:声優、俳優、歌手、ナレーター
・所属グループ:なし
・事務所:冴羽商事
・家族構成:妻(戸部光代)、長女(華宮ゆう士)、次女(神谷たえ)
神谷明の経歴
1946年9月18日に神奈川県横浜市で生まれた神谷明さんは、高校時代に演劇部に入部した時に「いい声をしてる」と言われたことで俳優志望になりました。高校卒業後にアマチュア劇団・かに座に入団しています。
テアトル・エコーの研究生だった1970年に放映されたTVアニメ『魔法のマコちゃん』の千吉役でアニメ声優デビューした神谷明さんは、同年放映の『赤き血のイレブン』で初めてのレギュラー枠を獲得し、1973年放映の『バビル2姓』で初めて主役を演じました。アニメにおける代表キャラは後の章でご紹介します。
アメリカのTVドラマ『探偵レミントン・スティール』の主人公役など、海外作品の吹替も多数担当したほか、バラエティ番組などでナレーションを担当してきました。『アニメージュ』で開催されているアニメグランプリ声優部門の男性編で通算11回グランプリを獲得しています。
神谷明が名探偵コナンの声優降板理由は?
神谷明さんが『名探偵コナン』の声優を降板した理由について見ていきましょう。2009年に毛利小五郎役を降板したことについて神谷明さん自身はどう説明していたのでしょうか?降板理由の真相に迫る前に『名探偵コナン』の概要をご覧下さい。
アニメ『名探偵コナン』とは
アニメ『名探偵コナン』は1996年1月から放映されています。原作は青山剛昌さんの同名の漫画で、原作もアニメも20年以上の長きにわたって続いている大人気作品です。黒の組織によって小学生に変化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンを名乗って多くの難事件を解決していく筋立てが多くの人に支持されてきました。
神谷明と言えば『名探偵コナン』毛利小五郎役
「神谷明さんと言えば『名探偵コナン』の毛利小五郎役」という人も少なくありません。これまでに数多くのキャラを演じてきた神谷明さんですが、その中でもこの毛利小五郎役はファンの人気が非常に高いキャラでした。それだけに、2009年に神谷明さんが毛利小五郎役を降板したことが大ニュースになり、10年以上経った現在も話題になっているのです。
毛利小五郎はどんなキャラ?
毛利小五郎について解説します。毛利小五郎は毛利探偵事務所を経営する私立探偵で、ヒロイン・毛利蘭の父親です。コナンが難事件を解決する時には麻酔銃で眠らせた毛利小五郎の声真似で真相を語るというスタイルがとられることが多く、毛利小五郎自身は「ヘボ探偵」という扱いですが、切れ者の一面も見せる魅力的な人物として描かれています。
神谷明が担当した毛利小五郎役の評判
神谷明さんが担当した毛利小五郎役の評判は、自分のイメージを大切にするコナンファンからも非常に高い評価を得ていました。神谷明さんは毛利小五郎を演じる時には普段より低くしゃがれた声を発していたのですが、その役作りも見事だと人気を博していたのです。
2009年に毛利小五郎役降板を公表で理由は?
2009年に毛利小五郎役を降板したことを公表した神谷明さんは、自身のブログで理由を語っていました。その記事は後日削除されていますが、スクリーンショットなどで保守した人が多く、現在でも見ることができます。その内容を見てみましょう。
神谷明が公表した降板理由の内容
神谷明さんは、2009年9月19日に「昨日をもって名探偵コナンの毛利小五郎役を解かれました」という衝撃的な一文で事情を語りました。理由などは詳しく伝えることはできないとした上で「契約上の問題と、信・義・仁の問題とだけ申し述べたい」と綴っています。
降板理由の真相①ギャラ説
降板理由の真相の1つ目はギャラ説です。最初に投稿したブログを読んだ人の間では「ギャラの問題で揉めたことで降板させられたのでは?」という推測が多かったようでした。しかし、この説は神谷明さん自身が後日否定しています。
降板理由の真相②番組制作チームが関係説
降板理由の真相の2つ目は番組制作チームが関係説です。真相はこちらが正解でした。神谷明さんは「制作会社の人との交渉中、守秘義務が生じる契約内容を音声制作関連の団体と俳優関連の団体と一部の出演者に悪意をもって伝えられたのが降板の理由」だと語りました。
その結果「当然、僕の帰る場所は奪われたわけで」と神谷明さんは記しています。無念の気持ちが伝わってくるような言葉でした。
神谷明降板の毛利小五郎のその後について
神谷明さんが降板した後の毛利小五郎のその後を調査した結果をご紹介します。『名探偵コナン』の毛利小五郎役を次に担当することになった小山力也さんの経歴と毛利小五郎役の評判などを見てみましょう。
『名探偵コナン』毛利小五郎役の後任声優は小山力也
『名探偵コナン』毛利小五郎役の後任声優は小山力也さんです。小山力也さんが後任を務めることが2009年10月に発表された後、神谷明さんは小山力也さんにエールを送りました。
神谷明さんは、翌年4月に小山力也さんと会食の席を設け、正式にバトンタッチとアドバイスを行なったことを自身のブログに記しています。その後も小山力也さんとの交流が続いているようです。
小山力也とは
毛利小五郎役を引き継いだ小山力也さんは、1963年12月18日に京都府京都市に生まれ、大学卒業後に劇団俳優座に入団し、1989年に『仮面ライダーBLACK RX』で俳優デビューしました。声優デビュー作はアメリカのTVドラマ『ER』の吹替です。活動開始当初は吹替がメインでしたが、2000年代以降はアニメ・ゲームに出演することが増えています。
小山力也の『名探偵コナン』毛利小五郎役の評判は?
2代目毛利小五郎役は、『名探偵コナン』原作者も審査するオーディションにおいて、満場一致で小山力也さんに決まりました。コナンファンの間では「やっぱり神谷明さんが一番」という声が圧倒的に多いものの、小山力也さんを否定する声はほとんどなく、「若返って凛々しくなった毛利小五郎もいい」「小山力也さんも素敵」と評されています。
2019年に意外な形で神谷明が復活?
『名探偵コナン』を降板後も作品・スタッフ・キャストを応援していることを公言していた神谷明さんが2019年に意外な形で『名探偵コナン』に復活したことが話題を集めました。毛利小五郎役に復帰したのではなく、違った形で『名探偵コナン』の世界に関わってきたのです。
劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』でのナレーションでコラボ出演
神谷明さんが『名探偵コナン』に再び関わるきっかけとなったのは、2019年4月から公開された映画『名探偵コナン 紺青の拳』でした。タイトルに「拳」が入っていることで、神谷明さんの持ち役であるケンシロウが主人公のアニメ『北斗の拳』とのコラボが実現し、コラボ映像で神谷明さんがナレーションを担当したのです。
『名探偵コナン』の映画本編でナレーションを担当した訳ではないのですが、神谷明さんの思いがけない復活はファンを歓喜させたのでした。
神谷明の毛利小五郎以外の担当声優キャラは?
神谷明さんが演じた毛利小五郎以外の担当声優キャラをご紹介します。声優界のレジェンドと呼ばれる神谷明さんがこれまでに演じてきた数多くのキャラの中から、ファン・業界共に高い評価を得ている代表キャラ7人を振り返ってみましょう。
担当声優キャラ①ケンシロウ役(北斗の拳シリーズ)
アニメ『北斗の拳』の主人公ケンシロウが『あたたたた』と言う時、最後は『終わった』と言っている。声優の神谷明さんによると、北斗の拳のセリフは過酷なので「本当に疲れたなぁ、これで終わりだ」という意味を込めて、自分で勝手に最後に『終わった』と付け加えていたとの事。 pic.twitter.com/Nh2Sm24udL
— 勉三 (@benchan_2020) July 9, 2020
担当キャラ・1人目は『北斗の拳シリーズ』のケンシロウ役です。『北斗の拳シリーズ』は第1作が1984年10月から1987年3月まで放映されました。
ケンシロウが北斗神拳を繰り出す時の「あたたたた」の最後に「ほわたぁー」と聞こえる声は、「これで仕事が終わった」という意味で「終わったー」と締めくくっていたことを、後年神谷明さんが明かしています。
担当声優キャラ②キン肉マン(キン肉マンシリーズ)
担当キャラ・2人目は『キン肉マン』のキン肉マン役です。『キン肉マン』は第1期が1983年4月から1986年10月まで放映されました。神谷明さんは『笑っていいとも!』出演時にキン肉マンを演じる時について「シリアスとギャグの入れ替わりが激しいので、役をやってて死にそうだった」と明かしていますが「好きなキャラだった」とも語っています。
担当声優キャラ③面堂終太郎役(うる星やつらシリーズ)
9月18日は声優、ナレーター、神谷明さんのお誕生日です。(その4)
— はなじ(51歳) (@8Mj4FLuAXVRPmRF) September 18, 2019
お誕生日おめでとうございます。🎉
アニメ『うる星やつら』で『面堂終太郎』の声をえんじました。
面堂終太郎の画像を貼ります。#9月18日は神谷明さんのお誕生日#神谷明#うる星やつら#面堂終太郎 pic.twitter.com/34xadNR7WM
担当キャラ・3人目は『うる星やつら』の面堂終太郎役です。『うる星やつら』は1981年10月から1986年3月まで放映されました。
財閥の御曹司でイケメンなのですが、暗所恐怖症と閉所恐怖症で、暗所や閉所に押し込まれると「暗いの怖いよ~狭いの怖いよ~」とパニックを起こすというユニークなキャラで、神谷明さんはこのキャラがギャグ系キャラの転機になったと語っています。
担当声優キャラ④冴羽獠役(シティーハンターシリーズ)
神谷明さん生誕祭3
— ニャア (@nyahoekaki1) September 18, 2021
「シティーハンター」より冴羽獠さん。
個人的カッコいい男ランキングの最上位に常に入り続ける男。
顔がなかなか理想どうりに描けなくて苦戦した😇#みんなで楽しむTwitter展示会 #イラスト好きさんと繋がりたい #神谷明生誕祭2021 #イラスト #シティーハンター #冴羽獠 pic.twitter.com/SjrsMLnoBK
担当キャラ・4人目は『シティーハンターシリーズ』の冴羽獠役です。『シティーハンターシリーズ』は第1作が1987年4月から1988年3月まで放映されました。
神谷明さんは、冴羽獠が「今まで演じた中で一番好きなキャラ」と語っています。1人のキャラで様々な面を見せるところが好きだそうです。設立した個人事務所「冴羽商事」も冴羽獠に因んだものでした。
担当声優キャラ⑤ひびき洸役(勇者ライディーン)
担当キャラ・5人目は『勇者ライディーン』のひびき洸役です。『勇者ライディーン』は1975年4月から1976年3月まで放映されました。
神谷明さんは『勇者ライディーン』と『闘将ダイモス』で熱演が高じたために喉を潰したことがあります。特に『勇者ライディーン』の後半の戦闘シーンは叫ぶシーンが続くので、技名の台詞は録音したものを用いていたそうです。
担当声優キャラ⑥バビル2世役(バビル2世)
1973年1月1日、当時のNET(現・
— オダブツのジョー (@odanii0414) January 1, 2020
テレ朝)で、横山光輝原作のSF
アニメ「バビル2世」スタート。
主人公・浩一少年の声の神谷明
の声優初主演作でもある。 pic.twitter.com/hISWXM7CUW
担当キャラ・6人目は『バビル2世』のバビル2世役です。『バビル2世』は1973年1月から9月まで放映されました。経歴の項でご紹介したように、『バビル2世』は神谷明さんのアニメ初主演作品です。
神谷明さんの演じるキャラは叫ぶシーンが多いのですが、その原点となったのがこの『バビル2世』で、以降「叫びの神谷」と呼ばれることが多くなっています。
担当声優キャラ⑦オーディン役(戦翼のシグルドリーヴァ)
担当キャラ・7人目は『戦翼のシグルドリーヴァ』のオーディン役です。『戦翼のシグルドリーヴァ』は2020年10月から12月まで放映されました。神谷明さんは、絶望的な状況に追い込まれた人類の前に現れる神・オーディンが老人の姿をしている時の声を演じています。オーディンが少年の姿をしている時は花守ゆみりさんが担当しました。
神谷明以外の声優陣の降板劇の真相
神谷明さん以外にも担当していたキャラを降板したことが世間を騒がせた声優がいます。この章では、鈴木達央さん・村川梨衣さん・前山剛久さんの降板劇の真相を見てみましょう。
声優陣の降板劇の真相【鈴木達央編】
鈴木達央さんの降板劇の真相を見てみましょう。鈴木達央さんは、2021年7月に『週刊文春』にファン女性との不倫関係を報じられ、その後自殺未遂をするなど心身に不調をきたしているため、同年8月から声優活動を休止することが発表されました。
担当キャラ7人が他の声優に代演あるいは引き継がれる形になり、2021年12月には『東京リベンジャーズ』の龍宮寺堅役を降板することが発表されています。
声優陣の降板劇の真相【村川梨衣編】
村川梨衣さんの降板劇の真相を見てみましょう。村川梨衣さんは、2018年放映のアニメ『ISLAND』を降板しています。アニメより先に制作されたゲーム版で演じたキャラを属とする村川梨衣さんが意気込みを語っていたこともあり、降板に衝撃を受けるファンが少なくありませんでした。
アニメ制作側は、村川梨衣さんの所属事務所が脚本の変更などを要望したために降板に至ったと説明していました。しかし、代役になった山村響さんが村川梨衣さんと同じ事務所所属ということで、降板の真相が追及されましたが、所属事務所は取材に応じなかったため、真相は謎のままになっています。
声優陣の降板劇の真相【前山剛久編】
前山剛久さんの降板劇の真相を見てみましょう。前山剛久さんがスマホのゲーム『千銃士:Rhodoknight』の声優を降板することがゲームの公式サイトで発表されたのは2022年1月のことでした。降板理由は、前山剛久さんが活動休止に入ったためとしていました。
前山剛久さんは前年12月に交際していた神田沙也加さんが亡くなったことで世間に激しく非難されて以降、体調不良を理由に芸能活動を休止しています。
神谷明の降板理由は様々な推測が浮上していた
神谷明さんの降板理由は様々な推測が浮上していました。神谷明さんが降板が決まった翌日にブログで事実の一部だけを語ったことが様々な憶測を呼ぶ原因になりましたが、大きな誤解については神谷明さん自身がはっきりと否定し、その後「今後一切この問題については語らない」と述べて降板に関する話題を打ち切っています。
しかし、神谷明さんは、番組プロデューサーやメインキャストとの個人的な交流は降板後も続いており、『名探偵コナン』という作品と原作とアニメは応援し続けていると公言しました。2019年にコラボが実現したこともあり、また違った形で神谷明さんが『名探偵コナン』に復活することをファンの多くが期待しています。
