【顕正会】宗教団体が起こした事件とは!芸能人や有名人の信者は?事件簿まとめ
顕正会という宗教団体が数多くの事件を引き起こしていると話題になっているようです。顕正会とはどのような宗教なのでしょうか?顕正会は殺人事件に関わっているという噂もあるとのこと。芸能人や有名人の顕正会信者も調査。宗教団体・顕正会の事件簿について紹介します。

顕正会とは
顕正会とはどのような宗教団体なのでしょうか?一般的には、さまざまな事件やトラブルを起こしている宗教というイメージを持たれているようです。まずはそんな顕正会の概要について詳しく見ていきましょう。
宗教団体「冨士大石寺顕正会」の概要
顕正会というのは日本が発祥の仏教系宗教団体で、埼玉県さいたま市大宮区寿能町に本部があります。公称会員数216万6875人と言われていますが、この数字に関しては幽霊会員も多数含まれているのではないかと言われているようです。しかし、公称会員数の水増しというのは、新興宗教ではよく行われているとのこと。
顕正会の現在の会長は浅井昭衞という人で、初代の顕正会会長でもあります。現在は88歳となられているようですが、ご存命のようです。浅井昭衞氏の長男は顕正会の青年部長をしていた時期もあり、父の後継者と目されていたようですが、近年は姿を見かけないと言われています。
冨士大石寺顕正会の歴史
顕正会の歴史についても見ていきましょう。先ほど紹介した初代会長の浅井昭衞氏が、1947年、16歳の時に日蓮正宗の信仰に目覚めたことが顕正会設立のきっかけとなったようです。
もともとは父の浅井甚兵衞氏が日蓮正宗妙光寺所属の法華講の一講中として結成した東京妙信講が顕正会のベースになっているとのこと。「日蓮正宗顕正会」を名乗るようになったのは1982年のことでした。1996年には「宗教法人顕正会」が発足。その後現在の名称である「冨士大石寺顕正会」となりました。
日本にとどまらず台湾にも進出
顕正会は現在、日本のみにとどまらず、海外にも進出しているとのこと。この海外進出した国というのが、台湾だそうです。顕正会が台湾に進出したのは2008年のことでした。台北市内に設立された「台北会館」が、顕正会の初の海外拠点になります。この年の12月には、本部西隣に新青年会館が建設されました。
冨士大石寺顕正会は勧誘が酷い宗教団体?
冨士大石寺顕正会は、勧誘活動が酷い宗教団体とよく言われるようです。宗教の勧誘に拒絶反応を抱く人は数多く存在します。通常なら拒絶すれば引き下がるところを、冨士大石寺顕正会は引き下がらず、しつこく食い下がるのだとか。
また、数人で囲い込むようにして勧誘活動をしてくるという証言も数多くあるようです。さらに酷い例としては、拉致のようなことをして無理やり勧誘させるということも頻繁に行われているとのこと。こうした行き過ぎた勧誘は、たびたび警察沙汰となり、事件となっているようです。
冨士大石寺顕正会VS創価学会
冨士大石寺顕正会といえば、創価学会と対立しているというイメージを持つ人もいるでしょう。冨士大石寺顕正会と創価学会は古くから対立関係にあったとされています。しかし、もともとはどちらも日蓮正宗という宗教の在家信者の一派でした。
しかし、創価学会の組織が大きくなり政治の世界にも進出すると、その教義の変更をせざるを得なくなります。冨士大石寺顕正会は頑なに過去から続く教義を守ろうとするところがあり、創価学会とは激しい対立をする原因となりました。冨士大石寺顕正会と創価学会が絡んだ事件も発生しているようです。
顕正会の事件簿①殺人事件
顕正会の事件簿について詳しく見ていきましょう。まずご紹介する顕正会の事件簿は、殺人事件です。この殺人事件は当時話題となり、顕正会へのイメージダウンにも繋がったとのこと。顕正会の事件簿「殺人事件」について調べてみました。
平成14年に起きた婦人部会員殺人事件の概要
顕正会が関わった殺人事件は、顕正会の事件簿の中でも2大事件の1つとされています。この殺人事件が起こったのは、平成14年、西暦でいうと2002年のことでした。この殺人事件を簡単に説明すると、顕正会の壮年部地区部長が婦人部員を殺害したという事件です。
顕正会の壮年部地区部長が婦人部員を殺害した理由は、恋愛関係のもつれだったとのこと。壮年部地区部長は婦人部員を植木ばさみで刺して殺害。現場は住宅の密集した地域でしたが、壮年部地区部長は逃走。指名手配の末に逮捕されました。
婦人部会員の女性の娘も重傷
実はこの殺人事件では、被害者の娘も犯人によって重症を負わされています。犯人である顕正会の壮年部地区部長は、「(娘まで)殺すつもりはなかった」と殺意を否定。
ただ、「死んでも仕方がないと思った」とも語っていたとのこと。幸いにも被害者の娘は命を取り留めましたが、植木ばさみで首を刺され、かなりの重症だったようです。
犯人は壮年部地区部長の宇高明男
この事件の犯人は、顕正会の壮年部地区部長・宇高明男49歳でした。宇高明男は当時、高知市内で建築業を営んでいたそうです。宇高明男は事件現場から逃亡後、自殺を図ろうとしていたとのこと。
発見されたときの宇高明男は足を骨折し、かなりの衰弱が見られたため、いったん逮捕されたものの釈放され、病院で治療を受けます。そして、取り調べが可能な程度に回復してから改めて逮捕されたようです。
宇高明男に懲役15年の判決が下る
殺人と殺人未遂の罪で起訴された顕正会の壮年部地区部長の裁判の判決は、懲役15年が言い渡されました。裁判長によると、犯人の宇高明男は殺意を否定しているものの、右手に植木ばさみを持って被害者を刺しており、明確な殺意があったと認定。
しかし、反省している様子もうかがえるということで、殺人と殺人未遂の罪ではあるものの、懲役15年という判決になりました。裁判長は被告の宇高明男に「被害者の冥福を心から祈って」と諭したのだそうです。
顕正会の事件簿②新潟事件
続いてご紹介する顕正会の事件簿は「新潟事件」です。この新潟事件は、先ほど紹介した殺人事件とともに、顕正会の事件簿の2大事件として知られています。新潟事件とはいったいどのような事件だったのでしょうか?
平成20年に起きた新潟事件の概要
顕正会の事件簿「新潟事件」は、平成20年、西暦でいうと2008年に新潟で起こりました。顕正会の男性は新潟市内で知人男性に対して入信を迫り、車に監禁したのだそうです。この時、被害者の男性は1人、加害者である顕正会側は2人だったとのこと。
顕正会の男性らは被害者の男性に対し、「入信しなければ殺す」などと脅し、無理やり数珠を持たせ、経文を読ませるなどの行為もおこなったのだそうです。最終的には住所氏名を聞き出し、入信報告書を作成し、2時間後に男性は解放されました。
逮捕監禁と入信強要の容疑で男性1人と少年1人を逮捕
新潟県警は顕正会会員の新潟市在住の会社員の男性と少年1人を逮捕しました。容疑は監禁と入信強要だそうです。取り調べに対し、少年は容疑を認めていたものの、会社員の男性は曖昧な供述をしていたとのこと。
新潟県警は新潟市内にある「顕正会新潟会館」だけではなく埼玉県の本部にも家宅捜索に入り、勧誘方法についての資料などを押収したそうです。当時の新潟県内では、毎年100件ほどの顕正会の勧誘関係の相談があったと言われています。
新潟事件の判決は?
新潟事件の判決についても見ていきましょう。監禁や入信強要など、かなり悪質な勧誘行為を行っていた顕正会の2人ですが、最終的には起訴猶予処分ととなったようです。ただ、この事件によって、顕正会が非常に危うい勧誘をしているということが全国に知られることになりました。
顕正会に芸能人や有名人の信者はいる?
顕正会に入信している芸能人や有名人についても見ていきましょう。自分の宗教を公表している芸能人や有名人は数多く存在しますが、顕正会信者の芸能人や有名人はいるのでしょうか?顕正会に入信している芸能人や有名人について調べてみました。
顕正会に芸能人や有名人の信者はいないとの噂
顕正会と対立関係にある創価学会は、芸能人や有名人に数多くの信者がおり、それを公表している人も多いことで知られています。しかし、調べてみたところ、顕正会に入信している芸能人や有名人はいないようです。ひょっとすると入信を公表していない隠れ信者がいるかもしれませんが、現在のところは確認できていません。
芸能人や有名人の信者がいない理由とは
他の宗教団体とは異なり、顕正会に芸能人や有名人の信者がいない理由とは何なのでしょうか?統一教会や幸福の科学など、さまざまな社会問題を起こしている宗教でも、入信を公表している芸能人や有名人はいます。顕正会に芸能人や有名人の信者がいない理由について、さらに調べてみました。
創価学会の力も関係?
芸能界といえば、創価学会に入信している人が多いことでも知られています。また、芸能界のスポンサーにも創価学会に関連する企業も多く、広告代理店なども創価学会と関わりのある企業が少なくないと言われています。
先にも紹介したように、顕正会と創価学会は因縁の関係です。こうした理由もあり、たとえ芸能人や有名人に顕正会の信者がいたとしても、居場所がなくなってしまうのではないかという見方もあるようです。
芸能界引退の選択や秘密?
顕正会に入信している芸能人や有名人が確認できない理由としては、「もしも顕正会に入信したら芸能界引退を宣告されてしまうから」という噂もあるのだとか。顕正会は他の宗教とは異なり、一般的に暴力的で危険な宗教だと思われています。
そのため、芸能プロダクションが創価学会などの宗教は認めても、顕正会への入信を認めていない可能性もあるでしょう。ですので、顕正会に入信した芸能人や有名人がいたとしても、引退するか秘密にするしか選択肢がないという可能性がありそうです。
会長の意向も関係との噂
顕正会に芸能人や有名人がいない理由としては、顕正会の会長の意向もあるとされています。現在の顕正会の会長は、「名利を求めていない」と言われているようです。そのため、芸能人や有名人を毛嫌いしているとのこと。こうした会長の意向を踏まえ、芸能人や有名人が顕正会に入信する可能性が低いと言われています。
公安からマークされる宗教団体で危険な評判
実は顕正会は、公安からマークされている宗教団体でもあるそうです。公安からマークされている理由は、顕正会がこれまでに起こしてきた数々のトラブルや事件が理由なのでしょう。
オウム真理教の事件以来、危険な宗教に対する公安のマークは厳しくなっていると言われており、これも芸能人・有名人の顕正会信者がいない理由の1つだと言われています。
日蓮正宗からの破門
顕正会は日蓮正宗の在家信者の一派でしたが、日蓮正宗から破門されています。この破門の理由としては、創価学会からの訴えがあったということのようです。これにより、顕正会は伝統宗教の一派ではなく、新興宗教色がさらに強くなりました。
ファンからの拒絶反応を考慮して、新興宗教を警戒する芸能プロダクションは多くあります。こうした事情も、顕正会に芸能人や有名人の信者がいない理由になっていると考えられます。
顕正会が関与した事件一覧
顕正会がこれまでに関与した事件について一覧で見ていきましょう。顕正会が関与した事件はかなり多いとされています。そこで、分かりやすく事件一覧としてまとめました。顕正会が関与した事件一覧を年代ごとに紹介します。
顕正会関与の事件一覧【昭和】
顕正会が関与した事件一覧のまずは昭和篇です。昭和篇の事件一覧で外すことができないのは、昭和47年に起きた「日蓮正宗第66世日達上人への脅迫事件」でしょう。顕正会は日蓮正宗の在家信者の一派でありながら、日蓮正宗のトップに脅迫状を送るという暴挙に出ました。
他にも顕正会が関与した昭和の事件としては、「妙信講学会本部襲撃事件」、「宗教団体・本門正宗の本拠襲撃事件」、「法華講員への暴行事件」など、暴力的な事件の数々が事件一覧に並んでいます。
顕正会関与の事件一覧【平成元年~平成15年】
続いては顕正会関与の事件一覧【平成元年~平成15年】篇です。平成に起きた顕正会の事件は多いので、年代事に事件一覧をまとめなおしました。この時期の事件で外すことができないのは、「妙観講本部襲撃事件」でしょう。この事件で顕正会の男子部支隊長が傷害罪の現行犯で逮捕されています。
他にもこの年代には、平成5年に起きた「男子高校生失明事件」があります。入信を承諾しない男子高生に暴行し、失明させたという事件です。また、平成12年には、女子中学生への強制わいせつ事件で顕正会信者が逮捕されています。
顕正会関与の事件一覧【平成16年~現在】
続いてご紹介するのは、顕正会関与の事件一覧【平成16年~現在】です。この期間で外せない事件としては、新潟事件もあげられるでしょう。この新潟事件と同じ年に新潟県内で、顕正会を退会しようとした信者に顕正会の信者が暴行するという事件が起きています。
平成25年には「入信しないと五体満足ではいられない」などと脅迫した容疑で顕正会本部が公安の家宅捜査を受けました。また、平成27年には、19歳の男子大学生を拉致監禁し、未成年者誘拐の疑いで信者3人が逮捕されています。顕正会の起こした事件は、こちらで紹介したもの以外にも数多くあるようです。
顕正会は事件も多い危険性が高いと言われる宗教団体
宗教団体・顕正会の事件簿について紹介してきました。顕正会は公安からもマークされており、これまでも数多くの事件に関わり、逮捕者を何人も出しています。中には殺人事件に発展したものもあり、一般的には危険な宗教であると認知されているようです。
顕正会の勧誘は、会員の交友関係などを中心に行われていると言われています。久しぶりに会った友人から「顕正会」の名前が出たときには、少し警戒したほうが良いのかもしれません。