【未解決事件】室蘭女子高生失踪事件とは?気になる真相や真犯人は?

前代未聞の未解決事件として知られる「室蘭女子高生失踪事件」。犯人はパン屋のオーナーであるといった噂も飛び交ったこの室蘭女子高生失踪事件ですが、被害者である千田麻未さんは現在も未だ行方不明のままです。バスを降りた後の千田麻未さんに一体何が有ったのでしょうか⁉

【未解決事件】室蘭女子高生失踪事件とは?気になる真相や真犯人は?のイメージ

目次

  1. 1室蘭女子高生失踪事件とは?
  2. 2室蘭女子高生失踪事件の詳細
  3. 3室蘭女子高生失踪事件の真相を検証
  4. 4室蘭女子高生失踪事件の謎
  5. 5室蘭女子高生失踪事件の現在の動向
  6. 6日本における失踪事件は年間八万件に及ぶ
  7. 7室蘭女子高生失踪事件は未解決で終わらせてはならない

室蘭女子高生失踪事件とは?

それでは早速「室蘭女子高生失踪事件」について御説明して参りますが、「室蘭女子高生失踪事件」発生から現在既に18年が経過している事もあって、事件そのものを御存知無いという方も多いかと思います。なので先ずは「室蘭女子高生失踪事件とは一体どの様な事件だったのか?」という事件の概要説明から進めて行きたいと思います。

北海道室蘭市の繁華街で起きた失踪事件

「室蘭女子高生失踪事件」とは、2001年3月6日の白昼に北海道室蘭市の繁華街で発生した失踪事件の総称です。自宅からアルバイト先へ向かう途中だった当時高校1年生の千田麻未さん(16歳)が、立ち寄ったスーパーでの目撃情報を最後に忽然と姿を消し、そのまま行方不明と成りました。

失踪した千田麻未さんが学校でファンクラブが結成される程の美人であったことや、人通りの多い昼間の繁華街で発生した事件とあって、この事件は世間から大きな注目を集める事と成りました。多感な高校生という事もあって当初は家出の可能性もあると見られていましたが、結局事件発生から18年経った現在も事件は未解決のままと成っています。
 

行方不明になった女性「千田麻未」とは?

では、この「室蘭女子高生失踪事件」で行方不明と成った千田麻未という女性の人物像に迫って行きたいと思います。果たしてこの千田麻未という女性は一体どの様な人物だったのでしょうか?その人物像に何か行方不明と繋がる接点が隠されているのでしょうか?

千田麻未の特徴

・年齢:当時16歳
・身長:153cmぐらい
・体型:やせ型
・頭髪:黒髪のストレート
・服装:ベージュのブレザーにジーンズ、チェックのマフラーと緑色の革靴
 

行方不明に成った当日の千田麻未さんの服装と、彼女の身長や体型といった特徴は上記の通りです。特別目立つ様な服装では無く、何処にでもいそうな地方都市在住の高校1年生の女子といった印象を受けます。また体系的にも特別コレと言った特徴がある訳ではありません。

また性格的には非常に几帳面で真面目な性格だった様で、数週間先のスケジュールまでしっかりと手帳に書き込むタイプだったと言いますから、これらのエピソードからも千田麻未さんがしっかり者の女性だったという事が伺えます。

千田麻未は優等生

行方不明と成った千田麻美さんが通っていた高校は、室蘭市内でも一番の進学校として知られる北海道立室蘭栄高校でした。千田麻美さんはこの北海道立室蘭栄高校でもトップクラスの成績の持ち主だったそうで、常に勉強熱心で優秀な生徒であったと言われています。

ファンクラブが出来る程の美人だった千田麻未

そして特筆すべきは彼女が非常に容姿端麗な美人で有った点です。千田麻未が通っていた北海道立室蘭栄高校では、なんと彼女のファンクラブが結成される程の人気ぶりだったと言いますから、余程美しい女子高生だったのでしょう。

「容姿端麗で頭脳明晰」「几帳面で真面目でしっかり者」と、360度頭の先から爪先まで非の付け所がない女性だった訳ですから、確かにファンクラブが結成されるのも納得です。そんな彼女が忽然と姿を晦まし行方不明と成ってしまったのですから驚きです。一体彼女の身に何が起きたのでしょう?

室蘭女子高生失踪事件の報道動画

こちらは室蘭女子高生失踪事件が発生した当時の報道を収めた動画と成ります。センセーショナルな失踪事件だった事もあり、この事件は多くのマスコミが連日に渡って報道を繰り返し、世間も当初は大きな関心を寄せていました。

そんな室蘭女子高生失踪事件への報道ですが、事件の経過と共に次第に報道回数も減り続けていき、いつしかこの事件そのものも大勢の人々の記憶から忘れ去られて行く事に成ります。

室蘭女子高生失踪事件の詳細

では続いて室蘭女子高生失踪事件の詳細について振り返って行きたいと思います。事件当日に一体どの様な経緯でこの室蘭女子高生失踪事件は発生したのでしょうか?当日の状況や千田麻未さんの足取りから事件の状況を振り返ってみましょう。

室蘭女子高生失踪事件が起きた当日は入試で休日

室蘭女子高生失踪事件が起きた当日の2001年3月6日。この日は一体どの様な一日だったのでしょうか?調べたところによると2001年3月6日は平日だったのですが、市内では公立高校の入試が行われていた為、千田麻未さんが通う学校も休みとなっていたそうです。

千田麻未はパン屋で講習を受ける予定で外出していた

では千田麻未さんのこの日の足取りですが、彼女はこの日ある講習を受ける予定で外出をしていました。彼女は普段自宅近くの大型スーパー内に併設されているパン屋でアルバイトをしていたのですが、この日は自宅から約7kmほど離れたパン屋の本店で、コーヒーの入れ方を学ぶ講習を受けることになっていたそうです。

講習先のパン屋に1本の電話

千田麻未さんは正午過ぎにパン屋の本店に電話を入れ、13時頃に行くという旨を事前に伝えています。この電話に出たのはパン屋の従業員だったそうですが、特に電話からは変わった点は見受けられなかったそうです。千田麻未さんは遅刻しない様に時間の余裕を持ってその後自宅を出発しました。

千田麻未が失踪するまでの目撃情報

その後行方不明に成る迄の間に、彼女は数名の人物によってその姿を目撃されています。それではそんな「千田麻未さんを見た」という目撃情報をご紹介致しましょう。

自宅を出発し、途中でコンビニに立ち寄った千田麻未さんは室蘭市内を走る循環バスに乗車しています。このバスに乗っているところを彼女の友人が目撃しており、その証言によると千田麻未さんは自分に向かってバスの後部座席から手を振っていたそうです。

その後、千田麻未さんは目的地の最寄りのバス停である「東通」ではなく、3つ先の停留所である「東町2丁目」で下車。この姿をこれまた千田麻未さんの同級生2人が目撃しています。彼等の証言によると、千田麻未さんは道路を挟んだ向かいの通りに居た2人を見つけ、挨拶を行ったそうです。

そして千田麻未さんは近くのスーパー「室蘭サティ」に立ち寄り、午後1時26分から化粧品売り場で15分ほど過ごしているのを、店内に設置している防犯カメラが記録しています。そしてこれが千田麻未さんの最後の様子を捉えた目撃情報となってしまったのです。

彼氏との連絡が途絶える

千田麻未さんには当時交際相手の彼氏がおり、その彼氏が午後1時42分に千田麻未さんのPHSに電話を掛けています。その電話に出た際千田麻未さんは彼氏対して「下に着いた」と話したそうです。この「下」とは室蘭市の繁華街周辺を指す呼称のことで、彼女がパン屋の本店がある目的地周辺に到着した事を伝えたものと見られています。

この後の捜査で彼女のPHSの通話機能と基地局の履歴を調べた所、千田麻未さんがこの時間帯に東通バス停付近に居た事が判明しています。最初の電話から4分後、彼氏が再度千田麻未さんのPHSに電話を掛けた所「「いま話せないから、あとでかけ返す」と彼女は通話を切りました。そしてこの後彼女は一切電話に出る事は無かったのです。

その後千田麻未は完全に消息不明の状態に

彼女のPHSはこの日の夕方を境に電源が切れたまま、その後一切の消息が分からなく成りました。その後帰宅の遅い娘の安否を気遣った両親が警察に届けを出し、正式にこの事件は失踪事件として受理される事と成ったのです。

警察犬を使わない捜査が裏目に

誘拐事件の可能性が考えられるこの手の事件の場合、通常ならば即座に警察犬が捜査に投入される筈なのですが、何故かこの室蘭女子高生失踪事件では捜査の初動段階での警察犬の使用は行われていません。

この捜査初期での警察犬投入を行わなかった事が、この室蘭女子高生失踪事件を未解決事件としてしまった最大の要因と言われています。その日のうちに警察犬を投入していれば、恐らく彼女が何処に連れ去られてしまったのかは判明した筈です。何故警察は室蘭女子高生失踪事件の初動段階で警察犬を投入しなかったのか?

恐らく警察は「年頃の女子高生」という事で、先ず「事件性の有無」を考えたのではないか?と思われます。確かに連絡が付かない時点で何らかの事件に巻き込まれた可能性は否定できませんが、「年頃の女子高生がついつい…」という可能性も0ではありません。

「もしかするとひょっこり彼女が現れるのでは?」と、その可能性を考慮した上で一先ずは様子見も兼ねた捜査を行う事にしたのでは無いでしょうか?その判断がこの室蘭女子高生失踪事件での最大の失敗に成ったという事は間違いありません。

室蘭女子高生失踪事件への情報提供のビラを配布

千田麻未さんが失踪した2001年3月6日。この日は例の室蘭市のスーパーの前で警察が用意した捜査協力をお願いするチラシの配布が行われました。その配られたチラシの枚数ですが、北海道新聞の調べによると僅か400枚だったと言います。

室蘭市の人口はおよそ84000人強であり、配られたチラシはその人口の僅か200分の1程度の枚数でしか無かったのです。余りにも少ないそのチラシの枚数は、初動段階での警察の判断の甘さを物語っていると言えるでしょう。

室蘭女子高生失踪事件は遂に未解決事件に

室蘭女子高生失踪事件から11日後、ようやく警察は事件を公開捜査に切り替えます。この遅すぎる判断の結果、室蘭女子高生失踪事件発生から18年が経過した2019年6月現在も事件は未解決のままと成っています。

その後幾つもの情報が寄せられましたが、どれも有力な手掛かりとなる様な情報はなく、結局現在に至るまで彼女が何故どの様にして失踪してしまったのかは不明のままと成っています。こうして日本犯罪史に残る不可解な失踪事件は未解決事件と成ってしまったのです。

室蘭女子高生失踪事件の真相を検証

18年余りが過ぎた現在も未だ未解決事件と成っている室蘭女子高生失踪事件。事件発生から現在に至る長い間の中で様々な調査が行われてきました。然しながら千田麻未さんの消息を示す手掛かりと成る情報には終ぞ辿り着く事が出来ていません。

そんな室蘭女子高生失踪事件ですが、この事件の真相は一体何だったのでしょうか?幾つかの可能性があると考えられている「真相」について、ここでは検証を行って行きたいと思います。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証①千田麻未はストーカー被害を受けていた?

先ずは「室蘭女子高生失踪事件の真相検証①千田麻未はストーカー被害を受けていた?」ですが、実は千田麻未さんは失踪以前からストーカー被害に悩まされていたそうです。と言っても、物凄く大きな被害というレベルではなく「いたずら電話が多い」という被害レベルだったと言います。

然しながら実際に室蘭女子高生失踪事件の被害者が、普段からストーカー被害にあっていたという事は事実です。但し警察もこの情報を知った段階で捜査は行っているでしょうから、そのストーカーが室蘭女子高生失踪事件の犯人だとすれば、とっくの前に犯人は逮捕されているモノと考えられるのでは無いでしょうか?

室蘭女子高生失踪事件の真相検証②バスの中に犯人が?

続いては「室蘭女子高生失踪事件の真相検証②バスの中に犯人が?」です。千田麻未さんが室蘭市内を廻る循環バスに乗り込んだ際に、実は既に犯人が同じバスの中に居たのではないか?という説があります。バスの中で脅され、若しくは彼女の動向を見張っていた人間がその後彼女をつけて行き、やがて犯行に及んだという説です。

然しながらこの室蘭女子高生失踪事件の犯人がバスの中に居たという説も少々無理があります。彼女が失踪前に立ち寄った室蘭サティの中で捉えられた防犯カメラの映像には、特に彼女を尾行する人物は映し出されていないのです。

また他の要素からもこのバスの中に犯人が居たという説は非常に弱いのです(こちらはこの後でご紹介致します)もしこの室蘭女子高生失踪事件の犯人がバスの中に居たとすれば、計画的な犯行ではなく突発的な犯行で有った可能性が高いと考えられますが、何れにせよ根拠としては弱い部分が多いです。

バスの中に明らかな挙動不審人物が居たとすれば、他の乗客も覚えているでしょうし、運転手だった忘れる事も無いでしょう。その後彼女が取った行動を見ても、とてもバスの中で脅迫等を事前に受けていたとは考えられません。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証③パン屋のオーナーが犯人か⁉

続いては「室蘭女子高生失踪事件の真相検証③パン屋のオーナーが犯人か⁉」です。この室蘭女子高生失踪事件において、最も犯人である可能性を疑われたのがこのパン屋のオーナーである男性です。千田麻未さんはこの男性と会うことに成って居た訳ですし、このパン屋の本店の近くでPHSが使われたのが最後の通信ですから、最も疑わしい人物であるとも言えます。

また、このパン屋のオーナーにはアリバイがありません。そういった点もこの人物が犯人である可能性を高めた訳です。警察はこのパン屋のオーナーを任意で取り調べましたが、室蘭女子高生失踪事件の犯人であるという証拠は得られず、結局は逮捕に至っておりません。

但し、警察は彼女が行方不明に成ってから18年が経った現在もこのパン屋のオーナーに疑いの目を向けています。が、如何に疑おうとも物的証拠と成るモノは何一つ見つからず、状況証拠にも犯人であるという決め手と成る物も存在していないのです。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証④食材配達のアルミ車が怪しい

続いては「室蘭女子高生失踪事件の真相検証④食材配達のアルミ車が怪しい」です。パン屋ですから、当然の如く食材を配達する際は、毎日のように業者のアルミトラックが店舗前に横付けされています。このアルミトラックの運転手が千田麻未さんを誘拐したのではないか?という説も有るようです。

但し、彼女が失踪したのは人通りや車通りも多い繁華街ですので、その中で人目につかないように千田麻未さんを攫うというのは無理があると言えます。たまたま人通りが無いタイミングで荷台に放り込んだとしても、流石にその後電話をしたり大声を出したり暴れたりは出来た筈です。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑤ヤクザや半グレに誘拐⁉

続いては「室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑤ヤクザや半グレに誘拐⁉」です。ヤクザや半グレなら人攫いもやりかねないという事でしょうが、流石にそんな危ない橋を渡るヤクザは居ないでしょう。こんな事が公に成れば例えヤクザと言えども上層部から制裁が下ります。

基本的にヤクザは犯罪集団ではありませんので、こうした明らかなる犯罪行為は御法度です。また、半グレですが、もしこの室蘭女子高生失踪事件の犯人が半グレだとしたら、現在までの間に逮捕されているのではないでしょうか?他人の目に触れずに全て隠蔽するのは相当難しい筈ですし。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑥北朝鮮による拉致の噂も

続いては「室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑥北朝鮮による拉致の噂も」です。実は北海道でも過去に相当数の北朝鮮による拉致事件が発生していると言われています。室蘭女子高生失踪事件の舞台と成った室蘭市でも、過去にそれと疑わしき事案が一件発生しているそうです。

ただ、殆どの場合北朝鮮による拉致事件は日本海側で行われます。これは地理的状況を考えると一目瞭然で、太平洋側の室蘭から直接船で北朝鮮に向かうというのは無理があります。可能性が有るとしたら犯人が千田麻未さんを拉致後に車で日本海側へ連れていき、其処から海にという経路です。これならば現実的にも可能性はあると言えます。

室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑦千田麻未が万引きをしていた?

最後に「室蘭女子高生失踪事件の真相検証⑦千田麻未が万引きをしていた?」です。千田麻未さんが以前からこのスーパーで万引きを繰り返していたという噂が有ったようですが、これは現在では非常に悪質なデマであったという事が明らかに成っています。

彼女の優等生像を妬んだ者や、一部の妄想癖者が面白可笑しく話を盛ったモノと考えられますが、流石にこれは酷いです。勿論千田麻未さんが過去に万引きしたという事実もありませんので、この説に関してはスルーしても問題無いと断言できるでしょう。

室蘭女子高生失踪事件の謎

では、ここでこの室蘭女子高生失踪事件という行方不明事件に関する「謎」を幾つかご紹介して置きたいと思います。正直かなり真相に近いのでは?という情報もあり、見方によってはこの室蘭女子高生失踪事件の犯人そのものを物語っているのでは?とも捉える事が出来るかも知れません。

千田麻未が取った謎の行動

早速核心から参ります。千田麻未さんの人柄についてはあらかたご紹介した通りですが、その「非の打ち所がないしっかり者」が何故時間通りに講習を行う筈のパン屋に行かなかったのでしょう?皆が口を揃えて「絶対に約束に遅刻する様な子じゃない」という千田麻未さんが、何故途中下車してまで寄り道などしていたのでしょう?

この「室蘭女子高生失踪事件」という行方不明事件においての最大の謎であるこの彼女の行動を、視点を変えて振り返って見たいと思います。

13時に行くと事前に電話をしたにも関わらず、彼女は46分過ぎた13時46分に周辺に到着。しかも彼氏との会話を見る限り慌てる素振りもありませんでした。人物像を見た感じだとこの彼女の行動には非常に大きな違和感を感じますが、もしこれが13時では無く14時だったとしたらどうでしょうか?

千田麻未さんは約束の時間の15分前に到着するように早めに出発し、サティで時間を潰してからパン屋の本店に向かったとすればどうでしょう?彼女の人柄を考えると突然時間にルーズに成ったとは考えにくいですし、これなら全て辻褄が合うのでは無いでしょうか?

もしそうでないとしたら、彼女がこの謎の行動を起こした理由は「時間通りに行きたくない」「途中でどうしても購入しなければ成らない物が出来てしまった」の二択でしょう。然しながら彼女の人柄を考えると2は考えにくいですし、どうしてもという事ならその旨を伝えるために一本連絡を入れている筈です。

そして「時間通りに行きたくない」という点にも釈然としないモノがあります。其処に会いたくない人が居て、その人物が居なく成るのを待ったのか、はたまた指定通りに行くのが癪に障るからなのか。何れにせよ彼女の人柄からは考えにくい行動ですし、そんな人物が事前に伺う時間を電話するとは考えにくいですよね。

パン屋のオーナーは評判が悪かった?

実はこの男性は、室蘭女子高生失踪事件が発生する以前から悪い噂の絶えない人物だったと言います。その噂の内容ですが「スカートを履いて店へいくと舐めまわすように見てくる」「店が忙しくても午前中で帰る」「パートの既婚女性と不倫している」といった類のモノばかりでした。

どうやらこのパン屋のオーナーという人物は「女性が大好きな男性」というタイプの人間だった可能性があるのです。…とは言っても噂は噂ですので、それだけでこのパン屋のオーナーを室蘭女子高生失踪事件の犯人と疑うのは無理があるとも言えます。こういった類の噂は特に捏造されやすいですし、そのまま鵜呑みにする事は出来ません。

不倫の噂も

こちらも噂ですが、パン屋のオーナーが千田麻未さんに交際を持ち掛けていたとの噂もあるそうです。オーナーの好きなタイプは千田麻未さんの様な女性だと言われているそうですが、こちらも「噂」ですので、真相は定かではありません。

千田麻未の彼氏の謎の電話

そして最大の謎は彼氏との電話です。13時42分、彼氏の電話に出た千田麻未さんは「下に着いたよ」と彼氏に答えています。そしてその4分後再び彼氏からの電話に出た千田麻未さんは「今話せないから、後でかけ直すね」と告げています。この2本の電話には大きな疑問点があります。

先ず率直な疑問ですが、最初の電話から経った4分で何故再度電話を掛け直したのでしょうか?そもそも彼女は最初の電話で「下に着いたよ」とのみ告げて電話を切ったのでしょうか?

もし彼氏がこの日千田麻未さんが何をするのか知らなかったとしたら「何しに来たの?」と聞くでしょうし、知っていたらわざわざ一度切ってまで掛け直さないとは思いませんか?普通なら「下に着いたよ」の後に「今からバイトの講習だから」と付け足しますよね?

だとすれば何故彼は経った4分後に再度彼女の電話に連絡を入れたのでしょうか?その場で電話しなければ成らない理由があったのか、それとも何か別の理由があったのでしょうか?

彼女が電話の時点でトラブルに巻き込まれていたなら助けを呼べた筈ですが、そうした様子もありません。となると、彼女はこの時点で「電話で話す事が不適切な状況にあった」と考えられる訳です。その状況とは何でしょうか?誰かに何かを(道など)を尋ねられていたのでしょうか?

殆どの方がこのシチュエーションの答えを「バイトの講習中だった」と、そう考えたのでは無いでしょうか?講習を受けている最中に電話で話す訳には行きませんし、彼女がこの日このエリアを訪れた理由がそもそもこのコーヒーの入れ方の講習を受ける為だったからです。

ただ、この日彼女は結局パン屋に現れていないのです。彼女のPHSの通信記録はこのパン屋の目の前を指しているにも関わらず、彼女はこの日パン屋を訪れていないのです。オーナーは13時30分迄待ったが千田麻未さんが来ないため、その後外出。其処から15時までのアリバイを証明するものは彼の母親しかいません。

また彼氏によると、「2度目の通話時には彼女の背後から音がせず、彼女はどこか静かな所にいる気がした」と証言しています。静かな場所とは一体何処だったのでしょうか?結局この電話を最後に彼女は姿を消したのでした。
 

室蘭女子高生失踪事件の現在の動向

では室蘭女子高生失踪事件の現在の動向についてご紹介して参ります。室蘭女子高生失踪事件が発生してから既に18年。現在この事件はどの様な扱いと成ってしまっているのでしょうか?室蘭女子高生失踪事件の現在に迫ります。

風評被害によりパン屋は閉店

室蘭女子高生失踪事件の犯人として真っ先に疑われたオーナーでしたが、結局その後の風評被害によってこちらの店舗は閉店しています。ただ、現在は場所を変えて同じ名前で再度喫茶店をやっているという噂もあるそうです。

霊視や透視といった特殊な調査も行われるが…

彼女が行方不明と成って以来、霊視や透視プロファイリングといった特殊な捜査も行われましたが、結局彼女は現在も行方不明のままです。

「千田麻未さんを見つけ出す会」が発足

室蘭女子高生失踪事件によって行方不明と成った千田麻未さん。このまま室蘭女子高生失踪事件を風化させまいという事で「千田麻未さんを見つけ出す会」が発足されました。現在も千田麻未さんの手掛かりとなる情報を求め、ビラまきなどの運動が行われているそうです。

家族は現在も千田麻未の無事を祈っている

また、行方不明になった千田麻未さんの家族は現在も彼女の無事を祈り、いつ帰ってきても良いようにと失踪以前に住んでいた団地にずっと住み続けて居るそうです。彼女の帰りを待つご家族の心境を思うと、非常にいたたまれない気持ちになりますね。

日本における失踪事件は年間八万件に及ぶ

実のところ、こうした失踪事件は何と年間8万件にも及ぶと言われています。最後に失踪事件を取り巻く現状についてまとめました。

北朝鮮による拉致被害等のケースは実際には少ない

北朝鮮による拉致被害について、テレビ等でクローズアップされている分注目度は高いですが、全体の失踪者の割合から見ると実はかなり少ないと言われています。

1週間程度で見つかるケースが大半を占める

この8万件に及ぶ失踪事件の大半は凡そ1週間程度で見つかるケースが殆どで、事件性の有るような失踪事件は極めて稀だそうです。

宗教関係のケースも

中には宗教がらみのケースも存在します。出家云々と宗教ではよく騒がれる問題ですが、これが失踪に発展してしまうというケースですね。

室蘭女子高生失踪事件は未解決で終わらせてはならない

今回は室蘭女子高生失踪事件についてご紹介して参りました。未だ未解決のままである室蘭女子高生失踪事件ですが、この事件をこのまま風化させず、未解決のままで終わらせては成りません。一日も早い事件の解決が望まれます。

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Windy編集部

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