野沢那智まとめ!これまでの出演作品などの経歴や吹き替え作品は?

バリトンの美声と演じる役柄の幅広さと演技力でその名を知られている野沢那智さんが出演した作品を振り返ります。2010年に死去されるまでにどんな作品に出演してきたのでしょうか?野沢那智さんの出演経歴や洋画の吹き替え作品などを見ていきましょう。

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目次

  1. 1野沢那智(声優)のプロフィール
  2. 2野沢那智の出演作品やキャラから声優活動経歴を振り返り
  3. 3野沢那智の吹替担当作品は?
  4. 4野沢那智の死去と家族のその後について
  5. 5野沢那智以外の今は亡き名声優にもスポットライト
  6. 6野沢那智は永遠の吹替王者

野沢那智(声優)のプロフィール

・愛称:なっちゃん
・本名:野沢那智(のざわやすとも)
・生年月日:1938年1月13日
・年齢:享年72歳(2020年10月30日死去)
・出身地:東京都
・血液型:AB型
・身長:167cm
・体重:52 kg
・活動内容:声優、ラジオパーソナリティ、俳優、演出家、実業家
・所属グループ:なし
・事務所:オフィスPAC
・家族構成:後述します

野沢那智の経歴

野沢那智さんは1950年代に俳優活動を始め、1960年代に劇団の先輩だった八奈見乗児さんに誘われたのがきっかけで声優活動を開始しました。俳優としては1988年に文化賞芸術祭賞を、声優としては2008年に声優アワード功労賞を受賞しています。

野沢那智の嫁や息子など家族について

野沢那智さんの嫁や息子など家族について見てみましょう。作家の陸直次郎さんの息子として生まれた野沢那智さんの妻子・親戚も芸能関係者や有名人が揃っています。その豪華な顔ぶれをご覧下さい。

野沢那智の嫁は成瀬麗子(元女優)

野沢那智さんの嫁は元女優の成瀬麗子さんです。成瀬麗子さんは野沢那智さんが主宰していた劇団・薔薇座の看板女優でした。しかし、その後引退し、裏方として野沢那智さんを支えていたようです。生年月日・出身地・経歴は公表されていません。

嫁(成瀬麗子)との息子は野沢聡(声優/俳優)

嫁の成瀬麗子さんとの息子は野沢聡さんです。野沢聡さんは1973年4月3日に東京都で生まれ、2000年から俳優活動を開始しました。活動のメインは舞台ですが、2016年に公開された大ヒット映画『シン・ゴジラ』にも出演しています。

姪や大姪も大物勢揃い?

姪や大姪も大物勢揃いです。姪はお笑いタレントの野沢直子さんで、大姪(姪の子供)の真珠・野沢オークレアーは総合格闘家であり、甥で野沢直子さんの弟の野澤直龍さんはクリエイティブディレクター・プランナーとして活躍しています。

野沢那智の出演作品やキャラから声優活動経歴を振り返り

亡くなった後に声優アワードで特別功労賞を与えられた初めての声優である野沢那智さんの声優活動経歴をご紹介します。野沢那智さんの出演作品と演じたキャラをチェックしてみましょう。

声優活動経歴:コブラ役(スペースコブラ)担当

『スペースコブラ』は1982年10月7日から1983年5月19日まで放映されました。原作は寺沢分一さんの漫画『コブラ』で、野沢那智さんが演じたは主人公のコブラ役です。

『スペースコブラ』は2008年にOVAとして復活し、野沢那智さんが再びコブラを演じる事になっています。野沢那智さんはインタビューなどで「今年はコブラだ!」と意気込みを語っていました。

声優活動経歴:黒川優作役(サラリーマン金太郎)担当

『サラリーマン金太郎』は2001年2月18日から3月18日まで放映されました。本宮ひろ志さんの同名の漫画を原作とする作品で、ドラマ版も大ヒットしています。野沢那智さんは主人公が勤めているヤマト建設の3代目社長である黒川優作を演じました。

声優活動経歴:フランツ・ボナパルタ役/ポッペ役(MONSTER)担当

『MONSTER』は2004年4月7日から2005年9月28日まで放映されました。原作は浦沢直樹さんの同名の漫画で、主人公が追い続けている「MONSTER」ヨハンが「MONSTER」になった事にも大きな関係を持つフランツ・ボナパルタを演じた野沢那智さんは、原作ファンにも「はまり役」と評されています。

声優活動経歴:カヒコ役(劇場版NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ)担当

『劇場版NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ』は2005年8月6日に公開されました。原作は岸本斉史さんの同名の漫画です。野沢那智さんは、主人公・ナルトが任務中に出会うキャラバンの老人・カヒコ役を演じています。

声優活動経歴:曹騰役(蒼天航路)担当

『蒼天航路』は2009年4月7日から9月29日まで放映されました。李學仁さんが物語を、王欣太さんが作画を担当した同名の漫画が原作です。主人公は魏の英雄・曹操で、野沢那智さんが演じたのは曹操を溺愛してその才覚を育てた祖父・曹騰役でした。

野沢那智の吹替担当作品は?

野沢那智さんは吹替俳優としてもその名声を世に知らしめています。この章では、野沢那智さんが吹替を担当した代表作品を吹替を担当した俳優ごとに振り返っていきましょう。

吹替担当作品:アラン・ドロン編

吹替担当作品のアラン・ドロン編を見てみましょう。野沢那智さんがアラン・ドロンさんの声を初めて吹き替えたのは1969年頃の事でした。当時は吹替担当が複数いたのですが、1970年代後半頃からアラン・ドロンさんの吹替はどの局でも野沢那智さんが担当するようになっています。

アラン・ドロンとは

アラン・ドロンさんは1935年11月8日にフランスのオー=ド=セーヌのソーで生まれ、1957年に映画『女が事件にからむ時』でデビューし、1960年公開の映画『太陽がいっぱい』で大ブレイクしました。以降その名は美男子の代名詞となったのでした。

アラン・ドロンの吹替を担当した代表作品

アラン・ドロンさんの吹替を担当した代表作品は、アラン・ドロンさんの出世作となった『太陽がいっぱい』のほか、『黒いチューリップ』『さらば友よ』『シシリアン』『冒険者たち』『ブーメランのように』『レッド・サン』などです。

吹替担当作品:アル・パチーノ編

吹替担当作品のアル・パチーノ編を見てみましょう。野沢那智さんといえばアラン・ドロンさんの吹替が有名ですが、それに比肩するのがアル・パチーノさんの吹替です。野沢那智さんはアル・パチーノさんの演技力について「僕が考える演技の枠を飛び越えてる存在」と称賛していました。

アル・パチーノとは

アル・パチーノさんは1940年4月25日にアメリカ合衆国ニューヨーク市で生まれ、1965年から舞台で俳優活動を開始しました。1969年公開の映画『ナタリーの朝』でスクリーンデビューし、1972年公開の映画『ゴッドファーザー』で世界中にその名を知られるようになっています。

アル・パチーノの吹替を担当した代表作品

アル・パチーノさんの吹替を担当した代表作品は、アル・パチーノさんの代表作である『ゴッドファーザー』シリーズ全作をはじめ、『狼たちの午後』『ジャスティス』『セルピコ』『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』『フェイク』などです。

吹替担当作品:ブルース・ウィリス編

吹替担当作品のブルース・ウィリス編を見てみましょう。野沢那智さんは『日曜洋画劇場』で放映されるブルース・ウィリス出演作品を専属で吹き替えていました。野沢那智さんは、多くの俳優を吹き替えた中で、ブルース・ウィリスさんは吹替がやりやすい俳優の1人と語っています。

ブルース・ウィリスとは

ブルース・ウィリスさんは1955年3月19日に西ドイツのイダー=オーバーシュタインで生まれ、1977年に俳優デビューしました。TVドラマなどで人気と知名度が上昇しつつあった頃に出演した『ダイ・ハード』が爆発的なヒットを記録し、ハリウッドの人気俳優に上り詰めています。

ブルース・ウィリスの吹替を担当した代表作品

ブルース・ウィリスさんの吹替を担当した代表作品は、代表作である『ダイ・ハード』シリーズの1から4までの4作と『薔薇の素顔』『アンブレイカブル』『ジャッカル』『フィフス・エレメント』などです。

吹替担当作品:ジュリアーノ・ジェンマ編

吹替担当作品のジュリアーノ・ジェンマ編を見てみましょう。野沢那智さんが声優として活動を開始した頃に吹替の持ち役にしていたのがジュリアーノ・ジェンマさんです。ジュリアーノ・ジェンマさんが別の芸名で活動していた頃から吹替を担当していました。

ジュリアーノ・ジェンマとは

ジュリアーノ・ジェンマさんは1938年9月2日にイタリア・ローマで生まれたジュリアーノ・ジェンマさんは、1958年に俳優デビューしました。1965年上映の映画『夕陽の用心棒』にモンゴメリー・ウッド名義で出演した時にブレイクし、同時期に芸名を現在のものに変更しています。

ジュリアーノ・ジェンマの吹替を担当した代表作品

ジュリアーノ・ジェンマさんの吹替を担当した代表作品は、ジュリアーノ・ジェンマさんの代表作である『用心棒』シリーズ全作と『荒野の1ドル銀貨』シリーズといったウエスタン映画などです。

吹替担当作品:デヴィッド・マッカラム編

吹替担当作品のデヴィッド・マッカラム編を見てみましょう。デヴィッド・マッカラムさんは野沢那智さんの声優としての転機に大きく関わっています。

野沢那智さんが声優をやめようと思っていた時期に「最後にデヴィッド・マッカラムさんの吹替のオーディションだけ行ってきて」と事務所に言われて参加した結果役を獲得した事が声優としての転機となり、それ以前より活発に声優活動をする事になったのです。

デヴィッド・マッカラムとは

デヴィッド・マッカラムさんは1933年9月19日にギリス・スコットランド・グラスゴーで生まれ、1950年代に俳優活動を開始しました。1964年から放映のTVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』の人気があまりにも高かったため、以降の作品でそれを超えるものは出なかったようです。

デヴィッド・マッカラムの吹替を担当した代表作品

デヴィッド・マッカラムさんの吹替を担当した代表作品は、デヴイット・マッカラムさんの代表作である『0011ナポレオン・ソロ』シリーズ全作と『二重スパイ・国際謀略作戦』と『弁護士ペリー・メイスン』などです。

山田康雄死去でクリント・イーストウッド代役も担当

吹替担当作品のクリント・イーストウッド編を見てみましょう。山田康雄さんの後任としてクリント・イーストウッドの吹替を依頼された野沢那智さんは、演出の依頼に応じて山田康雄さんの演技に似せつつ自分の持ち味を出すという役作りに非常に苦労したと語っています。

クリント・イーストウッドとは

クリント・イーストウッドさんは1930年5月31日にアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、1954年に俳優生活をスタートさせました。『ダーティハリー』シリーズで大ブレイクした後は数々の映画に出演したほか、映画監督としても活躍しています。

クリント・イーストウッドの吹替代役を担当した作品

クリント・イーストウッドさんの吹替を担当した代表作品は、『ザ・シークレット・サービス』『トゥルー・クライム』『目撃』などです。そのほか、『NHK クローズアップ現代+』で放映された76歳の時のクリント・イーストウッドさんの吹替も担当しました。

野沢那智の死去と家族のその後について

野沢那智さんの死去と家族のその後について調査した結果をお伝えします。2010年に野沢那智さんが死去した後に催されたお別れの会や、野沢那智さんの家族のその後を見てみましょう。

2010年に名声優の野沢那智が死去

2010年10月、名声優の野沢那智さんが死去したという報がもたらされ、世間を驚かせました。野沢那智さんは2009年後半から体調を崩し始めたために仕事を休養して治療に専念すると宣言して多くの人を心配させていましたが、それから1年未満で死去となったのです。

野沢那智の死因は「肺癌」

野沢那智さんの死因は肺癌でした。2010年夏に精密検査を受けて肺癌である事が判明した時点ですでに全身に転移していたそうです。8月から入院して治療を受けましたが回復する事はなく、2010年10月30日に家族・親族・指導していた生徒達に見守られながら静かにこの世を去っていったのでした。

野沢那智死去でお別れの会には多数関係者が参列

野沢那智さん死去で、2011年2月14日に行なわれたお別れの会には俳優仲間や関係者が580人参列しています。弔事を読んだのは25年間ラジオ番組でコンビを組んでいた白石冬美さんでした。

野沢那智の嫁や息子など家族のその後も調査

野沢那智さんの嫁や息子など家族のその後も調査しました。嫁の成瀬麗子さんのその後の様子は伝わってこないのですが、息子の野沢聡さんが野沢那智さんの死後、声優としても活動するようになっています。

今は亡き野沢那智の世間での評判や人気を振り返り

今は亡き野沢那智さんの世間での評判や人気を振り返ってみましょう。野沢那智さんの死は10年以上経っても「今でも悲しい」「野沢那智さんの代わりになる人がいない」「またあの声が聞きたい」と多くの人に惜しまれています。

野沢那智以外の今は亡き名声優にもスポットライト

野沢那智さん以外の今は亡き名声優にもスポットライトを当ててみましょう。惜しまれながらこの世を去った名声優の杉本沙織さん・藤原啓治さん・永井一郎さんの経歴をご覧下さい。

杉本沙織のこれまでの経歴を振り返り

2021年10月21日に亡くなった杉本沙織さんのこれまでの経歴を振り返ります。1987年放映の『仮面の忍者 赤影』のお菊役で声優デビューした杉本沙織さんは少年・少女役を中心に活躍しました。『忍たま乱太郎』の山村喜三太役や『しまじろう』シリーズのらむりん・にゃっきい役が有名です。

藤原啓治のこれまでの経歴を振り返り

2020年4月12日に亡くなった藤原啓治さんのこれまでの経歴を振り返ります。『クレヨンしんちゃん』野原ひろし役・『鋼の錬金術師』マース役・『機動戦士ガンダム00』アリー役が特に人気で、吹替を担当したロバート・ダウニー・Jrさんもはまり役だと称賛されていました。

永井一郎のこれまでの経歴を振り返り

2014年1月27日に亡くなった永井一郎さんのこれまでの経歴を振り返ります。『サザエさん』磯野波平役・『宇宙戦艦ヤマト』佐渡酒造役・『機動戦士ガンダム』のデギン役とドレン役とナレーター・『うる星やつら』錯乱坊役とナレーターなどが特に人気を集めていました。

野沢那智は永遠の吹替王者

声優活動を開始してから死去するまでの長い間、野沢那智さんは他の追随を許さないほどの見事な演技を多くの人の心に刻みました。俳優仲間とファンの心の中、そして出演した作品の中で、永遠の吹替王者である名声優・野沢那智さんは永遠に生き続ける事でしょう。

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この記事のライター
fuyuhome
漫画とゲームが好きです。 最近は古いドラマを発掘して観るのにはまっています。 昔の俳優、今の俳優、どちらも違う...

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