貫井徳郎(小説家)まとめ!おすすめ作品や最新作は?

貫井徳郎は「イヤミス」と呼ばれる暗いテーマを扱った作品を主に書いているミステリー作家です。この記事ではミステリー作家・貫井徳郎のデビュー作「慟哭」やおすすめの作品を紹介します。また、自分に合った作品の選び方なども取り上げています。

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目次

  1. 1貫井徳郎(小説家)のプロフィール
  2. 2貫井徳郎のおすすめ作品【Part1】
  3. 3貫井徳郎のおすすめ作品【Part2】
  4. 4貫井徳郎の作品の選び方ポイント
  5. 5貫井徳郎の最新おすすめ作品【小説や映像化】
  6. 6貫井徳郎のおすすめ作品は映像化の小説も多数で人気

貫井徳郎(小説家)のプロフィール

・愛称:なし
・本名:貫井徳郎(ぬくいとくろう)
・生年月日:1968年2月25日
・年齢:51歳(2019年10月現在)
・出身地:東京都渋谷区
・血液型:不明
・身長:不明
・体重:不明
・活動内容:作家、推理小説家
・所属グループ:なし
・事務所:なし
・家族構成:加納朋子(妻)

貫井徳郎の経歴

貫井徳郎(ぬくいとくろう)は日本を代表する推理作家の1人です。1993年にミステリー小説「慟哭」でデビューして以来、様々なジャンルの推理小説を執筆してきました。貫井徳郎作品は「イヤミス」と呼ばれる、少し嫌になるような読後感のミステリーが多いです。

しかし、ただ読み終わった後に嫌な気分になるわけではなく、社会的なメッセージや皮肉が込められており、それがクセになっているファンも多いと言われています。本格的なミステリーの手法を用いた読み応えのある作品が多く、少年犯罪や新興宗教など扱うテーマも多彩です。

貫井徳郎のおすすめ作品【Part1】

この記事では、ミステリー作家・貫井徳郎のおすすめ作品を1つずつ紹介していきます。様々なテーマを通して描かれるミステリーの数々は、読んだ人を虜にするでしょう。

おすすめ作品①小説「夜想」

貫井徳郎が新興宗教をテーマに書き上げたのが「夜想」です。交通事故によって妻や子供を目の前で亡くしてしまった夫が、持ち物に触ることで考えている事が分かる能力をもった女子大生と出会った事で立ち直ろうとします。

しかし、物語はそこで終わりではなく、その夫は女子大生の能力を過信することで新興宗教団体を作り上げていくことになるのです。「夜想」では「信仰とはこうして生まれ、宗教組織がこのようにして作られていく」という様子をまざまざと感じることができます。

おすすめ作品②小説「プリズム」

最後まで犯人が分からないドキドキを味わいたいあなたにおすすめするのは貫井徳郎の「プリズム」です。ある1つの事件が起こり、その事件の内容を様々な人の視点から描き出す物語です。人によって被害者の人柄も事件の受け取り方も違い、導き出される犯人像にも差が出てくる、そんな推理ゲームを楽しむことができます。

おすすめ作品③小説「微笑む人」

貫井徳郎の「微笑む人」は、出世街道に乗っていたはずの銀行員が、妻や子供を水難事故に見せかけて殺害した容疑で逮捕されるところから始まります。彼が語る動機はあまりにも意外で陳腐なもので、警察は真実を語らせようと試みました。

彼が精神に異常を抱えたサイコパスであるのか、それとも隠された大きな理由があるのか。理由や動機を求め結論づけようとする世の中とのジレンマでモヤモヤを抱えながら読み進めた先に何が待っているのかはお楽しみです。

おすすめ作品④小説「愚行録」

貫井徳郎の人気作と言えば、映像作品化もされた「愚行録」がおすすめです。深夜に幼い子供を含む4人家族が惨殺されてしまう事件が起き、その真相に迫ります。理想的な家族であったはずの家族に何が起きたのか…物語は被害者家族の知人らのインタビュー形式で語られているようです。

物語が進んでいくにつれ、理想的な家族に見えたはずの一家のイメージは少しずつ崩れていきます。隣の芝生は青く見える、そんな当たり前の話を登場人物の「愚行録」を通じて読者は感じる事になるでしょう。すべてが収束する結末は必見です。

おすすめ作品⑤小説「崩れる・結婚にまつわる八つの風景」

「崩れる・結婚にまつわる八つの風景」は貫井徳郎の結婚や家族をテーマにした短編集です。家庭崩壊やストーカーなどの重めのテーマを扱っており、結婚に関するイヤミスを楽しみたい方におすすめです。貫井徳郎の作品の入門として万人に薦められる内容と言えます。

おすすめ作品⑥小説「乱反射」

最初は小さな綻びで、その綻びが積み重なることで、大きなうねりに変わっていき、連鎖していく小さな不徳はやがて事件へと発展していきます。貫井徳郎の「乱反射」はある町で2歳児が事故に巻き込まれて亡くなった、その真相に迫っていく物語です。

この作品には様々な人物が登場します。介護疲れや子育てに追い詰められている記者や、憧れを求めてさまよう主婦、やる気のない医師に、事なかれ主義の公務員。現実味を帯びた少しのモラルの欠如が招いた真相に、読者はやるせなさを感じる事間違いなしです。

おすすめ作品⑦小説「宿命と真実の炎」

貫井徳郎の「後悔と真実の色」の続編にあたるのがこの「宿命と真実の炎」です。どちらも面白い事には変わりないのですが、実は貫井徳郎ファンの間では続編のこちらの方が評価が高く、傑作であると言われています。

警察官の連続殺人事件の犯人と、地道な捜査で真相に迫る女性刑事、両方の視点から事件を描いているようです。読者は少しずつ垣間見える真実や、人の心の闇の深さに息を呑むことでしょう。前作を読んでいなくても楽しめるようになっています。

おすすめ作品⑧小説「後悔と真実の色」

貫井徳郎の「宿命と真実の炎」の前作である「後悔と真実の色」です。 女性を切り刻んで殺害し、指を切り取るという猟奇的な事件が発生します。インターネットの書き込みなどから捜査を進めていく警察ですが、少しずつ意外な真実へと近づいていきます。

おすすめ作品⑨小説「我が心の底の光」

貫井徳郎の「我が心の底の光」は、不幸な境遇で育った人間の24歳までの出来事を切り取って描いた、6編にわたる連作短編集です。決して普通とは言えない人生を送った青年の歯車は狂っていきます。環境で人は変わるということを恐ろしいまでに描ききった作品と言えるでしょう。

読者はアウトローな世界で生きていく事になってしまった彼の過去に触れながら、割り切れない複雑な感情に出会うことになります。彼の心の中に光は差しているのか、悲しくも意外な結末へと物語は向かっていくようです。

おすすめ作品⑩小説「慟哭」

貫井徳郎が小説家としてデビューを飾った作品がこの「慟哭」になります。そして貫井徳郎ファンの間では、この「慟哭」こそが最高傑作であると太鼓判を押す方も多いです。ある連続殺人事件を追う刑事と、娘を失って新興宗教に入信した男の2つの視点で描かれる物語となります。

様々な視点から物語を描く貫井徳郎ワールドはデビュー時からも発揮されており、あっと言わせるほどの叙述トリックはデビュー作とは思えないほどです。義理人情に厚いと思われた登場人物たちの顔が少しずつ綻び始めてくるとき、人間の恐ろしさを感じる事になります。

貫井徳郎のおすすめ作品【Part2】

イヤミス界の巨匠とも呼ばれる貫井徳郎のデビュー作「慟哭」を含む10作品を紹介してきました。貫井徳郎のミステリーはどれもおすすめと呼べるほどの傑作が多く、少数に絞るのが非常に困難です。それでは残りの10作品を一気に見ていきましょう。

おすすめ作品⑪小説「転生」

貫井徳郎の「転生」は、心臓移植によって命を繋いだとある青年が、自分の中になかった記憶を見つけ、調べていくという物語です。貫井徳郎の作品に特有のミステリー要素は含みつつも、人間ドラマに焦点を当てた作品です。現代医療の問題点などを描きつつも、貫井徳郎の作品の中では珍しい心温まるストーリーになっています。

おすすめ作品⑫小説「追憶のかけら」

貫井徳郎の「追憶のかけら」は、事故で愛する妻を失った主人公が、とある自殺した作家の未発表の手記を入手して、その真相を探っていくという物語です。少しずつ真実が明らかになるたびに、二転三転していくストーリーは必見です。家族愛とは何か、そういったテーマを貫井徳郎の見事な筆致で描いています。

おすすめ作品⑬小説「壁の男」

とある田舎の町で、民家の壁があまりにも幼稚な絵で埋め尽くされます。貫井徳郎の「壁の男」は、そんな絵を壁に描き続けた男の人生を追う物語です。彼はなぜ絵を壁に描き続けたのか、単純に思われた予想を覆す悲しく深いストーリーで、人間の心の内の複雑さを読者は見る事になります。

おすすめ作品⑭小説「天使の屍」

貫井徳郎の「天使の屍」では、主人公の中学2年生の息子が飛び降り自殺をしたことから始まります。謎に包まれた息子の自殺の謎を探っていく父の前で、さらに息子の同級生までもが立て続けに自殺する事件が起こりました。

様々な問題が渦巻いている現代社会で、生きていく厳しさを強いられる子供たちのリアルな問題を描き、子供たちは本当に自殺なのかという真相へと迫っていきます。悲しくやるせない物語には、大人たちがどのようにして子供たちと向き合うべきかという作者からの問題提起が詰まっています。

おすすめ作品⑮小説「さよならの代わりに」

貫井徳郎の「さよならの代わりに」は、貫井徳郎作品の中でも異色とされる内容になっているようです。劇団員として貧乏な暮らしを強いられているどこにでもいるような青年が、とある殺人事件の謎を追いかけることになるのですが「私は未来から来た」と語る謎の女の子と出会い、物語は加速していきます。

女の子の「未来から来た」という言葉の真意、彼女と事件の関係、様々な謎を軽快なリズムで描いているこの作品は、青春ミステリー作品と位置付けられているようです。貫井徳郎の作品と思って読み進めていく読者には、意外すぎる展開が待っています。

おすすめ作品⑯小説「殺人症候群」

未成年や精神障害者といった理由から法で裁かれない犯罪者たちと、愛する者を失ったのにも関わらずやりきれない被害者の家族、そのような現代社会でも大きく問題になっているトピックを描いた作品が貫井徳郎の「殺人症候群」です。

被害者に代わって私刑によって復讐を代行する殺し屋や依頼する家族、読者は社会規範に反する側に大きく感情移入することになり、そのジレンマに悩まされることになります。しかしスッキリとして読後感であり、貫井徳郎の作品としては読みやすい部類に属すると言えるでしょう。

おすすめ作品⑰小説「灰色の虹」

貫井徳郎の「灰色の虹」は、冤罪で捕まってしまったことで全てを失った男が、自分を捕まえる事に関わった警察や検察官、裁判官や目撃者などを次々に殺害していくストーリー。法によって無実の罪を着せられた男が復讐に走る経緯に読者は同情し、救いのない結末が待っているとは知りながらも読み進めてしまうでしょう。

おすすめ作品⑱小説「迷宮遡行」

貫井徳郎の「迷宮遡行」は、失踪して行方知れずとなった妻を探す夫が主人公です。良妻賢母と呼ぶにふさわしい、おとなしくも美人な妻が置き手紙だけを残して失踪してしまった理由とは一体何なのか、夫はその真相を追いかけます。

妻を探す内に明らかになる秘密や、背後にいる暴力団同士の抗争に巻き込まれてしまう夫。かけがえのない存在もいつか必ず失ってしまう人間の悲哀を描いた、悲しくも優しい物語です。

おすすめ作品⑲小説「被害者は誰?」

貫井徳郎の「被害者は誰?」は、犯人が探偵を探すなどのミステリーにおける変則的なトリックを用いた短編集です。実験作とも呼べる作品であり、ミステリー的な趣向が凝らされておりコミカルな筆致で描かれる貫井徳郎ワールドはファン必見と言えるでしょう。

おすすめ作品⑳小説「光と影の誘惑」

貫井徳郎の「光と影の誘惑」は、驚愕のどんでん返しを楽しみたい方におすすめできる作品です。銀行に務める主人公は、競馬場で知り合いになった男と話すうちに、自分との生活とのギャップに後ろめたさを感じます。様々な叙述トリックを用いた4篇から成る短編集で、意外過ぎる結末まで駆け抜ける展開です。

貫井徳郎の作品は暗く重たいテーマの長編小説が多く、入門者にとってはなかなか入りづらいジャンルではありますが、こちらの「光と影の誘惑」はユーモアもあり短編なので貫井徳郎の入門としてはうってつけの作品になっています。

貫井徳郎の作品の選び方ポイント

貫井徳郎のおすすめ作品を抜粋して取り上げてきましたが、貫井徳郎はこの他にも多くの作品を世に送り出しています。ここからは貫井徳郎の作品を選ぶ上でのポイントをいくつか紹介していきましょう。

選び方ポイント:受賞作品や評価

貫井徳郎の作品を選ぶ上では、まずは「有名受賞作品」や「評価の高い作品」を選ぶといいでしょう。受賞歴や読者からの評価はもちろん絶対ではありませんが、作品を選ぶ上での指標になります。

選び方ポイント:小説や短編集などタイプ

貫井徳郎の作品は1000ページ近い長編小説から短編集、暗く重たいイヤミスからユーモアあふれる物語までタイプが分かれています。ストーリーの核心的なネタバレを避けつつ、自分の好きなタイプの作品から選ぶのも良いでしょう。

選び方ポイント:映画やドラマ化した作品

また、映画やドラマなどの映像化されている作品を選ぶという手もあります。映画やドラマを視聴してから小説を読む事で作品の理解度は高まりますし、比較的難しいミステリー小説を読み進める助けになることでしょう。

貫井徳郎の最新おすすめ作品【小説や映像化】

ここからは貫井徳郎の最新おすすめ作品を取り上げましょう。また、貫井徳郎の小説の中で映画化されている作品についても簡単に触れています。

2019年最新作品は長編小説「罪と祈り」

貫井徳郎の「罪と祈り」は、過去に親友だった2人の警察官が亡くなった事件があり、その真相に2人の息子たちが迫っていくというストーリーです。2人の父達は一体何を隠していたのか、バブル期特有の刹那的な価値観と息子たちの現代的な価値観がぶつかりあいながら、真相に向かう様子に息を呑みます。

映画版「愚行録」は2017年に妻夫木聡主演で公開

一家が惨殺されてしまった殺人事件を追う記者、関係者のインタビュー形式によって語られる事件の真相を描いた「愚行録」は、2017年に妻夫木聡を主演に据えて映画化されています。

妻夫木聡とは

妻夫木聡(つまぶきさとし)は、1980年生まれの人気俳優として知られています。日本国内の様々なドラマや映画に出演しており、端正なルックスを兼ね備えているのはもちろんのこと、心優しい青年から冷徹な悪人まで、様々な役を演じ分ける力をもった俳優です。

2018年に放送のドラマ版「乱反射」も話題に

また、2018年に放送された「乱反射」も話題になりました。様々な角度から現代社会におけるモラルの大切さを説いた作品は、視聴者にこれまでにない後味を残しています。

貫井徳郎のおすすめ作品は映像化の小説も多数で人気

この記事では貫井徳郎のおすすめ作品や、作品の選び方のポイント、映像化されている作品などを取り上げてまとめてきました。貫井徳郎はミステリー小説を楽しみたい人ならば絶対に読んでおきたい作家の1人で、非常に重たいテーマを扱っていることも多いですが、その分社会的なメッセージを感じ取ることができます。

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この記事のライター
まるすけ
1993年東京生まれ広島育ちの20代男。 基本的にドラマや映画、漫画などの娯楽に日常的に触れています。 特にア...

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