2019年06月10日公開
2019年06月10日更新
寺沢武一の現在!元アシスタントの告発とは?コブラなど作品まとめも
CGを駆使したコミック製作の先駆者寺沢武一さんの現在の状況をお伝えします。そのほか「元アシスタントによる告発事件とはどんな経緯で起こったのか」「寺沢武一さんがこれまでに描いたコブラ以外の作品にはどんなものがあるのか」などについてもまとめました。

寺沢武一のプロフィール
いつも気が狂うほどの天才でいたい! pic.twitter.com/6VXwRurhdB
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 13, 2019
・愛称:不明
・本名:寺沢武一(名前の読み方違い・本名は「たけいち」ペンネームは「ぶいち」)
・生年月日:1955年3月30日
・年齢:64歳(2019年6月現在)
・出身地:北海道旭川市
・血液型:B型
・身長:不明
・体重:不明
・活動内容:漫画家
・所属グループ:なし
・事務所:寺沢プロダクション
・家族構成:妻
寺沢武一の経歴
寺沢武一さんは1955年3月30日に北海道旭川市で生まれました。医師になるために医学部を受験しましたが浪人してしまった寺沢武一さんは、浪人生活中に漫画家になろうと決意を固める事に。医師から漫画家とは思いきった転身ですね。手塚治虫さんのようです。
その事が頭にあったのかどうかは不明ですが、1976年にコミック雑誌「週刊少年チャンピオン」で公募された手塚治虫さんのアシスタント募集に応募し、一度は落選したのですが投稿した作品が手塚治虫さんに気に入られ、1年間アシスタントとして働く事になりました。
ジャンプの手塚賞受賞式に行ってきました。堀内社長お久し振りでした。新人さん頑張れ! pic.twitter.com/kxfxLoqcnD
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) December 10, 2018
手塚治虫さんに「早くデビューした方がいい」と言われ、1977年に集英社主催の漫画賞「手塚賞」に応募して佳作に入選。その年のうちに「週刊少年ジャンプ増刊号」で一話読み切りのコミック「コブラ」でデビューを果たし、「週刊少年ジャンプ」本誌で連載を開始しました。
現在はコミックの執筆にPCソフトを使う事は当たり前になっていますが、PCを使ったコミック製作の先駆けとなったのは寺沢武一さんです。寺沢武一さんは1985年から執筆にPCを導入していて、現在もCG技術を駆使したコミック製作を行なっています。
カズレーザーとの関係
今さらだが メイプル超合金・カズレーザーの服装とかコブラ(寺沢武一側)だったのね。。 pic.twitter.com/tqn8siuohJ
— STEP NER (@stepner0410) September 5, 2016
寺沢武一さんをネットで検索すると「Twitter」「コブラ」「アシスタント」というワードと一緒に「カズレーザー」というワードが入ってきます。そして寺沢武一さんとカズレーザーさんが写った画像も多く見られます。
寺沢武一さんとカズレーザーさんが親戚関係なのか?と思う人もいるようなのですが違いました。カズレーザーさんが寺沢武一さんの作品「コブラ」の大ファンで、金髪に赤ずくめのコスチュームもコブラに倣っての事だったのです。次の項でカズレーザーさんのプロフィールをご紹介します。
カズレーザーとは
カズレーザー #あなたの旦那様誰に似てるか教えて pic.twitter.com/Cq2VjoKMyw
— Mちゃん@38w🐣 (@Mchan_0928) May 29, 2019
・愛称:カズ
・本名:金子和令(かねこかずのり)
・生年月日:1984年7月4日
・年齢:34歳(2019年6月現在)
・出身地:埼玉県加須市
・血液型:O型
・身長:180cm
・体重:不明
・活動内容:お笑い芸人
・所属グループ:メイプル超合金
・事務所:サンミュージックプロダクション
・家族構成:父、母、兄、妹

寺沢武一の現在
今実写映画を作るにあたって、以前はレディプレイヤー1でした。今はジョージ・キャメロンのアリータバトルエンジェルです。でも欠点も見えて来た、まずアクションがブルース・リー多すぎる。そして幼女オタク、重さを感じられない、風邪が聞こえない。つまり人間の五感なし pic.twitter.com/h4Fposnn9o
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 15, 2019
PC技術を駆使したコミック製作の先駆者寺沢武一さんは、現在どのような活動をしているのでしょうか?調べてみたところ現在の寺沢武一さんは主にTwitterで情報発信をしているようです。
Twitterで付人募集
また、住込みが出来る付人募集しています。絵も描けたら優遇します。パソコンも使えたら嬉しいです。詳しくはDMでお願いします。 pic.twitter.com/viisDaqogV
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) June 7, 2019
寺沢武一さんはTwitterで情報発信をするだけでなく、付人の募集も行なっています。寺沢武一さんは1998年にある大病を患ってから体が不自由になり、現在は介助が必要な体になっています。そのため住込みが出来る付人を募集しているようなのです。寺沢武一さんの病気については後の章で詳しく解説します。
代表作品「コブラ」の作り方の秘密を公開
コブラの話の作り方の秘密を教えます。人の死や病気で泣かせるのは反則です。すでに悲しい事だから。泣き笑いは上方落語のようで、暑苦しい、主人公の格好良さに泣けるのが武一流、「そうか?ヤツはコブラだ、20年前のオレに借りを返すために命をかけて来たんだ。」 pic.twitter.com/H0WAwAVSyh
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) June 6, 2019
寺沢武一さんはTwitterで代表作品「コブラ」のストーリーの作り方の秘密も公開しています。「人の死や病気で泣かせるのは既に悲しい事だから反則。主人公の格好良さに泣けるのが武一流」というツイートは多くの人の共感を呼び、2日間で3,000以上リツイートされました。
2016年に第2回モナコ国際アニメ・ゲーム会議に参加
明日のコブラ会はクリスタルボールナイトです。お楽しみにしてくださいね pic.twitter.com/Nq33aIczvr
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 9, 2019
寺沢武一さんは2016年2月27日にモナコで開催された第2回モナコ国際アニメ・ゲーム大会に参加しました。展示会・コスプレ・サイン会・ファッションショーなどの多彩なイベントが催された盛大なイベントとなりました。
モナコ国際アニメ・ゲーム大会ではモナコで創立された会社シブヤ・プロダクションで制作される「コブラ」の新作アニメシリーズの発表もあり、寺沢武一さんファンを中心に大きな盛り上がりを見せたそうです。
寺沢武一の元アシスタントの告発とは
左はカボチャワインの三浦満先生、右はテニスボーイの小谷憲一先生、手塚プロの同期です。良い仲間です。 pic.twitter.com/70NpS8DXmk
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 24, 2019
Twitterを使って情報発信や交流を楽しんでいる寺沢武一さんですが、2019年4月にTwitterやLINEなどのSNSが絡んだ残念な事件が起こってしまいました。寺沢武一さんの元アシスタントの女性が寺沢武一さんを告発したのです。
元アシスタントが告発で週刊新潮スキャンダルに
自分の性格はキンキイでキッチュで半分は悪く後の半分はもっと悪い。生まれた時が30年3月30日で333悪魔の666の半分だから! pic.twitter.com/zjtWWDrgKy
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 14, 2019
事件は2019年4月初めに起こりました。寺沢武一さんの元アシスタント女性が寺沢武一さんを告発したいと週刊新潮に情報を持ち込んだのです。情報の中には寺沢武一さんとのLINEでのやりとりや元アシスタント女性が隠し撮りをした寺沢武一さんの画像などが含まれていたようです。
元アシスタントの告発内容とは
人の落ち度は許すより、忘れてしまえ pic.twitter.com/h0N2eyJaCK
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) November 25, 2018
寺沢武一さんの元アシスタント女性の告発内容は「寺沢武一先生にセクハラを受けた」「介助とアシスタントの報酬として1日1万、1ヶ月に30万の報酬を出すと当初言っていたのに6万しか支払われない」などです。
その告発が週刊新潮の記事になる直前、寺沢武一さんの事務所に寺沢武一さんにインタビューしたいという記者が押しかけてきたため、事務所はやむなく対応する事となってしまいました。
告発した元アシスタントとのLINE流出?
寺沢武一先生、30万円お支払いするって言ってましたよね?なぜ事実と異なることを書かれるのですか?
— 寺沢武一先生の元アシスタント (@aoi_masami1) April 3, 2019
元アシスタントより#寺沢武一 pic.twitter.com/LyL0uCY5zh
それから間もなく告発した元アシスタント女性は自身のTwitterに寺沢武一さんとのLINEのやりとりを公開しました。寺沢武一さんが「1日一万、一月30万円でお願いいたします」と綴ったLINEのやりとりです。
事務所側が元アシスタントの告発に対し反論
元アシスタント女性の告発に対して、寺沢武一さんの事務所側は週刊新潮の取材に返答した上で、Twitterでも反論しています。告発は事実無根である事。元アシスタント女性は寺沢武一さんの盗撮画像を7000枚ほど撮影し、それを知人などにばら撒いていた事。
週間ジャンプの正月号では羽織袴で山中湖で富士山バックに写真撮りました。僕はイヤでよく逃げだしました。 pic.twitter.com/iRoLDzJONO
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) January 30, 2019
そしてセクハラは元アシスタント女性が寺沢武一さんに対して行なっていた事。寺沢武一さんのTwitterやLINEを乗っ取った事。寺沢武一さんに睡眠薬を投与した事。それらの問題を理由に事務所が彼女を退去させた事。
退去させられた事を逆恨みした彼女が週刊新潮に偽りの告発を行なった事。これらの事を中心に寺沢プロダクションとして寺沢武一さんのTwitterで反論を行なったのです。
元アシスタントの告発による仕事への影響
スキャンダルがあった場合芸能人などにとっては仕事をする上で致命的な痛手があるものですが、漫画家の寺沢武一さんの場合はどうだったのでしょうか?調査した結果元アシスタント女性の告発によって寺沢武一さんの仕事は何の痛手も被っていない事が分かりました。
壁に当たったらチャンスだと思え、壁はギリギリまで頑張った人にしかおとづれない物だから。 pic.twitter.com/ii4giMWxQ5
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) January 27, 2019
寺沢武一さんは5月末に「MS嬢の話は今日が最後です。今後は連載などの明るい未来の話だけをします。応援よろしくです」とツイートし、元アシスタント女性に関わる一連のツイートを削除しました。寺沢武一さんの事務所は元アシスタント女性が寺沢武一さんのTwitterとLINEの乗っ取りを行なった事も告発しています。
その疑いがある以上寺沢武一さんと元アシスタント女性とのLINEのやりとりは証拠にはならない、という事になるので、寺沢武一さんと元アシスタント女性のどちらが真実を言っているかは第3者は想像するしかないのですが、現状では寺沢武一さんを信用するという声の方が多いようです。
寺沢武一のコブラなど作品まとめ
コブラのネーム新作Over the Rainbowが今完成しました。舞台はラスベガス、ここにゼロ軍団10万師団が集まって来ます、迎えうつはオズ大王の元に集まった、ドロシー、トト、カカシ、ブリキ男、そしてコブラ、レディ、勝敗の行方は? pic.twitter.com/MrRQ05SdHJ
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) May 4, 2019
告発を受けた寺沢武一さん自身が「今後は連載などの明るい未来の話だけをする」とツイートされた事に倣って、告発問題から離れて寺沢武一さんのコブラなどの作品についてまとめます。まだ読んでいない作品がないか是非チェックしてみて下さい。
作品①「コブラ」シリーズ
そういや、コブラの実写化はどうなっとるんだ……寺沢武一先生は何か知ってるのだろうか。「SUMMER 2013」の文字が切ない pic.twitter.com/ejYV6GNRO5
— 藤本洋輔 (@fujimonpro) July 30, 2017
寺沢武一さんの作品の1作目は、1977年に雑誌「週刊少年ジャンプ増刊号」で発表された「コブラ」です。寺沢武一さん自身を知らなくてもコブラなら知ってるという人がいる位の人気作品です。
デビュー時から描き始め、何度か掲載誌を変え、断続的にではありますが現在まで続いてきている長寿コミックです。
「コブラ」はアニメやゲーム化する程の人気ぶり
1982/10/7 - 1983/5/19
— アニメ放送開始日365 (@anime__365) October 7, 2017
📺TVアニメ「スペースコブラ」放送開始日 全31話
35周年!寺沢武一原作。
[購入]https://t.co/D9mzDWXGAi#今日は何の日 pic.twitter.com/EydnKFSssL
「コブラ」は1982年に長編アニメ映画として公開されて大人気を博したために翌年には「スペースコブラ」とタイトルを変えてTVアニメが放映されました。TV版も大好評でした。そして1989年には初めてゲームが制作され、その後も様々な媒体でゲーム化されています。
作品②「ゴクウ」
ゴクウに出てくる女性たちはすべて実在の彼女達です。セリフもほぼ言ったセリフです。「日記につけておこう」 pic.twitter.com/4aTwoFQEBM
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) December 24, 2018
寺沢武一さんの作品の2作目は、1987年に発表された「ゴクウ」です。2014年という1987年当時からみたら近未来の東京を舞台にしたバイオレンスアクションで、1989年にはオリジナルビデオアニメーションがリリースされました。
作品③「鴉天狗カブト」
『鴉天狗 カブト』寺沢武一 pic.twitter.com/IIjV0kSp4x
— オボネコ (@obo_neko) December 18, 2018
寺沢武一さんの作品の3作目は、1988年に発表された「鴉天狗カブト」です。先にご紹介した「コブラ」や「ゴクウ」のように未来を舞台にした作品ではなく、戦国時代の日本をベースにした異世界が舞台になっています。1990年にテレビアニメ化されました。
作品④「シグマ45」
コンビニ本「寺沢武一ヒーローズ!」に収録されている「カゲロウ山」の話に痺れた‼!!! うーむ、カッコイイなぁ。デビュー前の短編「シグマ45」も正にコブラの原点であり、大矢ちきさんっぽい少女マンガの香りも感じられて良かった~♪ pic.twitter.com/2qc1AsmzPc
— murakita (@yaebakurio) July 9, 2015
寺沢武一さんの作品の4作目は、1976年に発表された「シグマ45」です。寺沢武一さんがデビューしたての頃に製作された未発表作品で長年単行本などに収録されない幻のコミックでしたが、2015年にコンビニコミック「寺沢武一ヒーローズ!」で完全収録されました。
作品⑤「黒騎士バット」
デジタルマンガの歴史について調べたところ、寺沢武一さんの『黒騎士バット』は1985年7月からの連載。「Shatter」出版の1ヶ月後でした。 pic.twitter.com/b0t2aqD6u1
— すがやみつる@京都精華大マンガ学部 (@msugaya) April 18, 2019
寺沢武一さんの作品の5作目は、1985年に発表された「黒騎士バット」です。週刊少年ジャンプでの連載第1回の巻頭カラー部分をCGで描くという初めての試みで当時話題になりました。雑誌連載から10年後にフルカラーCG化してオンラインコミックとして連載が開始されています。
作品⑥「武TAKERU」
文系のスーパーヒーロー…寺沢武一先生の「武TAKERU」とかか pic.twitter.com/bSpvtyVNfO
— オギノ오기노 (@ogi4703) May 4, 2018
寺沢武一さんの作品の6作目は、1992年に発表された「武TAKERU」です。この作品は世界初のフルCGコミックとして発表されました。連載当時はフルカラーだったのですが現在刊行されているコミックスは残念ながらモノクロになっています。
作品⑦「新撰組GUNDRAGON」シリーズ
@nittag なるほど、寺沢武一先生の『新撰組ガンドラゴン』みたいなやつですね。 pic.twitter.com/4L78KozEXl
— 小山田浩史 (@magonia00) July 9, 2015
寺沢武一さんの作品の7作目は、1998年に発表された「新撰組GUNDRAGON」シリーズです。この作品は実写の人間とCGを組み合わせた画期的な作品として有名になりました。実写の女性を使うより寺沢武一さんの描くセクシーな女性の方が良いという批評もありました。
寺沢武一の病気とは
今長い氷河から抜け出し、友を得て僕は素晴らしい世界へ飛び立ちます。オールCG映画、実写版ゴクウ、コブラの連載、自分のため、待っていてくれるフアンのために飛び立ちます。応援よろしくお願いします。今後はイベントにも参加しまたイベントを開催します、40周年の寺沢武一は熱いよ!応援よろしく pic.twitter.com/QzmqNEX5xb
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) February 25, 2019
この章では前半の「Twitterで付人募集」の項で触れた寺沢武一さんの病気について解説します。1990年代終盤、「コブラ」だけでなくその後に発表した作品でも高評価を受け、漫画家として脂の乗った時期だった寺沢武一さんを突然襲った病気とは一体何だったのでしょうか?
1988年に病気「悪性脳腫瘍」発覚
下品な人とウソ付き嫌いです。アイコンは自分の顔にして下さい。最低の礼儀です。 pic.twitter.com/jcYdK7wLdN
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) January 6, 2019
寺沢武一さんがその病気を発症したのは1998年でした。たまたま受けた人間ドックで病気「悪性脳腫瘍」が発覚したのです。頭痛などの体調変化がなかったため、人間ドックを受けていなければ病気にかかっている事を知らないまま手遅れになるところでした。
病気「悪性脳腫瘍」とは
あけましておめでとうございます㊗️今年もよろしくお願いしますね pic.twitter.com/bvxEqnmXJy
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) December 31, 2018
脳腫瘍は頭蓋骨の中に出来る病気で、脳から発症する原発性脳腫瘍と他の臓器からガン組織が転移して発症する転移性脳腫瘍の2つに分かれます。そして増殖速度が遅く正常組織との境界がわかりやすい場合は良性で、増殖速度が速く正常組織との境界がはっきりしていない場合は悪性です。
寺沢武一さんの脳腫瘍は悪性だったため、早期発見できたのは本当に運が良かったとしか言いようがありません。寺沢武一さん自身も公式サイトで病気を発表した時に「悪運が強いというか、拾った命、もう一度惜しみなく使わせていただきます」と綴っています。
病気発覚後に手術するも再発
脳腫瘍で頭は痛い、骨折で身体中が痛い、神様は俺に十字架を背負わした、いいだろう、ボルチモアでも町田でも運んで行ってやる。 pic.twitter.com/GJJHm4wPO8
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) December 23, 2018
寺沢武一さんの脳腫瘍は発覚後直ちに緊急手術が行なわれました。大手術の後に放射線治療と抗ガン剤治療を行なった事で体力が大幅に削られ、頭髪の右半分がすべて抜け落ちてしまうというダメージを受けたものの、1回目の手術は無事成功して一旦は難を逃れたと言って良い状態でした。
けれど3年後に脳腫瘍は再発してしまいます。この時受けた手術で左半身に麻痺を発症し、杖なしでは歩けない体になってしまいました。
その後は病気の治療やリハビリ生活
不自由になったのは左足だけではありませんでした。左手も握力が弱まって原稿製作に支障をきたすようになってしまったのです。右手にも震えが出るようになった事で寺沢武一さんはリハビリに励み、2003年には仕事に復帰する事が出来ました。
その後脳腫瘍は再々発し3回目の手術を受けました。それ以来左半身は更に重い障害が残ってしまい、寺沢武一さんは現在要介護4という重い介護度を背負っています。介護度というのは介護の必要性の程度を表す言葉です。
生存率50%の悪性脳腫瘍の手術を三回やって生きているのが不死身のゆえんです。 pic.twitter.com/WojF5kLjV2
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) September 13, 2017
最も軽いのが要支援1で最も重いのが要介護5です。寺沢武一さんは2番目に重い「車椅子を必要とする、常時介護なしでは日常生活を送る事が出来ない人」を対象にした介護度なのです。
それでも寺沢武一さんは作品の製作を諦めず、動く右手を駆使して仕事をしています。「不死身のコブラ描く男は不死身なのです」とツイートしていますが、本当にその通りですね。
寺沢武一は現在「コブラ」新作で復活
新作コブラは10月より角川のネット連載です。でカラーの単行本になります。やはりオールCGで描いた物はカラーで出さねばですね。 pic.twitter.com/E3RVpodbYG
— 寺沢武一 (@buichi_terasawa) June 5, 2019
不死身の漫画家寺沢武一さんは現在介護を必要とする体を抱えながら「コブラ」の新作を製作しています。3度の脳手術から生還しているのは本当にすごい事です。これからもその不死身ぶりを発揮して素晴らしい作品を生み出し続けていかれる事でしょう。