2022年05月12日公開
2022年05月12日更新
【刺青】若尾文子の役や演技の評判は?
20世紀の映画スター・若尾文子の出演作品「刺青」での役や演技の評判を調査してみました。大映代表女優として知られる若尾文子の演技が今になって多くの注目を集めているようです。そんな若尾文子の「刺青」での役や演技の評判・その他のエピソードを確認していきましょう。

若尾文子のプロフィール
おはようございます。今日は若尾文子さん誕生日。和風正統派美人でありながら妖艶かつ芯の強さを感じさせるオーラで、特に増村保造作品における従来の邦画女優像をうち破る主体性の強い女性を体現しました。川島雄三「女は二度生まれる」の自由過ぎる芸者や「しとやかな獣」のドライ感も彼女ならでは。 pic.twitter.com/rNc69Nii3u
— 阿乱隅氏 (@yoiinago417) November 7, 2021
・愛称:不明
・本名:黒川文子(くろかわ あやこ)
・生年月日:1933年11月8日
・年齢:88歳(2022年5月時点)
・出身地:東京都荒川区(旧:東京府東京市荒川区)
・血液型:A型
・身長:155cm
・体重:不明
・活動内容:女優
・所属グループ:なし
・事務所:若尾事務所
・家族構成:夫(建築家の黒川紀章(死没))
若尾文子の経歴
若尾文子は1951年に映画会社「大映」の第5期ニューフェイスとして芸能界入りを果たし、1952年に代役として出演した「死の街を脱れて」で女優デビューを果たしました。1953年の映画「十代の性典」では多くの注目を集めています。
後に「大映の看板女優」と称された若尾文子は、日本だけではなく海外からの人気も集め、1960年代半ばには各映画賞を総なめにするなど、戦後日本映画を代表する女優となりました。しかし1971年以降は映画界から離れたようです。
映画界から離れた後「新・平家物語」などのドラマで再び多くの活躍を見せた若尾文子は、1988年の大河ドラマ「武田信玄」ではナレーション業も務め、「今宵はここまでに致しとうござりまする」とのセリフで流行語大賞も受賞しました。
2000年に発表された「キネマ旬報」の「20世紀の映画スター・女優編」で日本女優8位に輝いた若尾文子は、2014年に発表された「オールタイム・ベスト日本映画男優・女優」でも日本女優2位に輝いたようです。

【刺青】若尾文子の役について
若尾文子出演作品「刺青」での役について紹介していきます。「和服姿がよく似合う女優」として現在も海外から多くの人気を集めている若尾文子は、映画・刺青でも艶やかな和服姿を披露し沢山の人を虜にしたようです。
本格派女優として知名度を集めた若尾文子は刺青で素晴らしい役どころ・演技を見せ、2020年には「刺青4Kデジタル復元版」も世界初披露されています。そんな今改めて注目したい若尾文子の刺青での役を詳しく確認していきましょう。
映画『刺青』とは
『刺青』若尾文子の悪女っぷりが良いな…#若尾文子映画祭 #若尾文子 #刺青 pic.twitter.com/EhGqZ7cClj
— 三次元からきたブロンディ (@kotaeastwood) March 20, 2020
「刺青(しせい)(いれずみ)」は1966年に公開された映画作品です。短編小説を原作とした作品で、元浮世絵職人の彫り師が美女を騙し、眠っている美女に巨大な女郎蜘蛛の刺青を彫ることから物語が進みます。
起きた美女は魔性の女に変身し、本能のおもむくままに生き始めるといった官能的な作品となっており、若尾文子の代表作としても知られている映画作品です。
映画『刺青』お艶役を熱演
#映画で印象に残っている背中
— Hayley (@grandslammelon) December 30, 2016
刺青(1966)お艶:若尾文子 pic.twitter.com/FmjFZPs4Ya
映画作品「刺青」に出演した若尾文子は、ヒロインとも言える「お艶」役を熱演しました。背中に女郎蜘蛛の刺青が彫られている美女・お艶役を演じた若尾文子に対し、多くの視聴者が「美しすぎる」との声を挙げています。
若尾文子が刺青で演じたお艶役のビジュアルは、日本だけではなく海外の人々の目にもとまり、「和服姿と刺青」の美しさで沢山の視聴者・ファンを虜にしていたようです。
若尾文子が演じたお艶役はどんな役柄?
増村保造『刺青』谷崎潤一郎原作、新藤兼人脚本。手代と駆け落ちした大店の娘、騙され、背に女郎蜘蛛の刺青を彫られ、置屋に売り飛ばされる…が、美貌と刺青で男をたぶらかし、次々に殺してゆく。達者な脇役、日本的情緒を排した宮川一夫の色彩豊かな美しい映像。妖艶な若尾文子の悪女ぶりが見事な秀作 pic.twitter.com/Meftex88dM
— 魔の山 (@manoyama12) November 23, 2021
若尾文子が映画作品「刺青」で演じたお艶役は、肝の座ったお嬢様という役柄から悪女に変身するという実力ありきの難しい役柄でした。作品序盤の初々しい少女役・途中からガラリと変わる色気のある悪女役のギャップには見惚れてしまうことでしょう。
何度もリメイクされている刺青ですが、多くの視聴者が「若尾文子の刺青を超える作品はない」とのコメントを残しており、若尾文子だからこそ演じることができた「刺青のお艶役」と言えるかもしれません。
【刺青】若尾文子の演技の評判やエピソード
映画作品「刺青」に出演した若尾文子の演技の評判やエピソードなども紹介していきます。刺青では難しい役どころを難なく演じあげた若尾文子でしたが、刺青以外での作品の演技の評判も「美しい」と絶賛されているようです。
「どんな役も演技もできる」と言われている若尾文子は、260本以上の作品で主演を飾るなど、20世紀の映画スターとして多くの人を魅了しています。そんな若尾文子の刺青での演技の評判や多作品での評判を改めて確認していきましょう。
若尾文子の映画『刺青』での演技の評判
若尾文子の映画作品「刺青」での演技の評判を紹介します。多くのネットユーザーが刺青での若尾文子・お艶役に対し「若尾文子の悪女ぶりが見事」「刺青入れられてからもっと強くなる女・お艶好き」とのコメントを残していました。
その他にも「刺青の若尾文子さん。演技は見る価値大有り」「若尾文子の悪女演技、ハマる」「刺青を観た。男も女も狂わせる演技は若尾文子にしか無理だな」「若尾文子がとにかく美しい」との声が多数挙がっています。
若尾文子の映画『刺青』以外での演技の評判
若尾文子の映画作品「刺青」以外での演技の評判も調査してみました。調査してみたところ、刺青での演技の評判と同様に「若尾文子の演技は美しい」との声が多く挙がっており、役柄が違えど艶やかな演技が好評のようです。
「「青空娘」の若尾文子の生き生きとした演技を見るだけで元気になる」「若尾文子さん出演作品を何本か観つつ、改めて演技の凄さを実感」「若尾文子の演技の振り幅凄すぎてどうなってんの」といったコメントも確認できました。
若尾文子の刺青エピソード
『刺青』駈け落ちしたが騙され、芸者として売られて背中に強引に(少し変な顔の)女郎蜘蛛の刺青を彫られるのが恐怖。最初から若尾文子は気が強く、刺青が入ってから更に強さが増してどんな酷い事をしても全然悪びれないから好き。旗本役の佐藤慶が良かった。色とりどりの着物が綺麗で着崩れても素敵。 pic.twitter.com/osfzlVNSRj
— にょろにょろ (@gumi11021225) February 11, 2022
若尾文子の出演映画作品「刺青」エピソードも紹介します。上記で紹介した通り2020年2月に「刺青4Kデジタル復元版」が世界初上映されると同時に、2度目の「若尾文子映画祭」も開催されました。
イベントにコメントを寄せた若尾文子は、「10代で飛び込んだ映画界は無我夢中の日々で、どれも大切な思い出」と語り、続けて「「刺青」での撮影では撮影毎に刺青を描いてもらうのが大変でした」と語っていたようです。
【刺青】若尾文子と増村保造監督の関係
映画作品「刺青」に出演した若尾文子と増村保造監督の関係についても紹介していきます。増村保造監督は若尾文子の代表作・刺青を手掛けた人物で、当時は「若尾文子と増村保造コンビ」として沢山の人から注目を集めていました。
多くの人から「増村保造監督の作品に若尾文子は合う」と言われており、2022年現在も若尾文子と増村保造監督の作品は「全て名作」と囁かれています。注目を集めていた若尾文子と増村保造監督の詳しい関係を改めて確認していきましょう。
増村保造監督とは
「増村保造(ますむら やすぞう)」監督は1947年に「大映」に助監督として入社した映画監督・脚本家です。1952年にはイタリアに留学し、映画学校「イタリア国立映画実験センター」でイタリアの名監督たちから様々な技術を学びました。
1957年に映画「くちづけ」で監督デビューを果たしている増村保造監督は、監督第2作目「青空娘」から若尾文子とタッグを組み、後に「勝新太郎」「8代目市川雷蔵」の大ヒットシリーズの第1作目も監督し話題を集めていたようです。
1970年代以降は「大映テレビ」を中心に「ザ・ガードマン」「スチュワーデス物語」などの人気ドラマの演出・脚本も手掛け、「大映テレビの基礎を作り上げた名監督・脚本家」として多くの人気を集めました。
1986年に脳内出血で死去(62歳没)した増村保造監督ですが、現在までに約50本以上の映画・約10本以上のドラマの監督を務め、2022年現在も「増村保造作品」として沢山の作品が世に知れ渡っています。
若尾文子は増村保造監督作品の常連
若尾文子は増村保造監督作品の「常連女優」として知られていました。先ほど紹介した通り増村保造監督の第2作目「青空娘」から20作にわたってタッグを組んでおり、数多くの名作映画を残しています。
若尾文子と増村保造監督のコンビは沢山の人から愛されており、「若尾文子だからこその増村保造」「増村保造だからこその若尾文子」とも言われていました。そんな2人が作り上げた名作数本を今一度確認していきましょう。
増村保造監督の出演作品①『卍』
福岡市図書館<増村保造>特集。谷崎原作「卍」、ひっくり返った!新藤兼人の脚本、凄いわ。岸田今日子と若尾文子の同性愛カップルに、それぞれの亭主と愛人が絡んで、捩くれ返った四角関係に…四人ともどんどん狂って行く、そのブチ切れ振りが凄いんだ。特に岸田今日子、怪優の本領を遺憾なく発揮‼︎ pic.twitter.com/bWEMjJa0ev
— Junichi TOMONARI (@jtomo10) May 24, 2019
タッグを組んだ作品1作目は「卍(まんじ)」です。1964年に公開された同性愛をテーマとした作品で、若尾文子は織物会社の社長令嬢・徳光光子役を熱演しました。増村保造監督の実力・スター若尾文子の演技が光った作品でしょう。
増村保造監督の出演作品②『華岡青洲の妻』
華岡青洲 市川雷蔵
— 濹東キネマ☆濹東名人会 (@bokutoukinema) November 29, 2020
華岡青洲の妻 若尾文子
華岡青洲の母 高峰秀子
増村保造さんの映画。
本日11月30日は華岡青洲さんの生誕の日です。 pic.twitter.com/bE9MxJHMi3
タッグを組んだ作品2作目は「華岡青洲の妻」です。1967年に公開された嫁姑対立をテーマとした作品で、若尾文子は夫や姑に逆らうことのできない妻・加恵役を熱演しました。増村保造監督だからこそ映画化できた作品と言えるかもしれません。
若尾文子と増村保造監督のその後の関係は?
20作にわたってタッグを組んでいた2人のその後の関係ですが、2014年に若尾文子が増村保造監督について「以心伝心な不思議な関係でした」と語っていました。
若尾文子は続けて「(増村監督は)影響を受けた監督の1人で、長い間のお付き合いでしたが1度も食事に行ったことがなくて。増村監督も私のことを「妹みたい」と仰っていたようです」と発言しています。
【刺青】若尾文子はお艶役で大映スター街道を築いた
若尾文子の出演映画作品「刺青」の概要や役柄・演技の評判や刺青でのエピソード・増村保造監督との関係などを紹介しました。刺青でお艶役を熱演した若尾文子は、「大映の看板女優」として日本映画を代表する女優となっていたようです。
増村保造監督との相性が良く、刺青だけではなく数多くの作品で演技という名の個性を披露していた若尾文子は、紛れもなく日本を誇るベテラン女優と言えるでしょう。今後も若尾文子出演の名作・刺青や多作品を観返していきたいものです。