米林宏昌監督の現在!ジブリ退社理由とその後!手がけた作品など経歴まとめ
スタジオジブリでアニメーターや映画監督として活躍していた米林宏昌監督ですが、現在はスタジオジブリを退社しています。米林宏昌監督が退社した理由とは一体何だったのでしょうか?米林宏昌監督の退社理由や、その後の活動について調べてみました。

米林宏昌監督のプロフィール
高畑勲・宮崎駿の両巨匠が一切関わっていないスタジオジブリ初の長編アニメーション映画である本作の監督を務めるのは、宮崎駿の下で学んだジブリ生え抜きのアニメーターで、映画『借りぐらしのアリエッティ』で監督デビューを果たした米林宏昌です。 pic.twitter.com/OjRA81JjdD
— ジブリ最新作「思い出のマーニー」bot (@omoidemanimani) July 30, 2019
・愛称:麻呂 (まろ)
・本名:米林宏昌 (よねばやし ひろまさ)
・生年月日:1973年7月10日
・年齢:46歳
・血液型:不明
・出身地:石川県石川郡野々市市
・身長:不明
・体重:不明
・活動内容:アニメーター、アニメ監督
・事務所:スタジオジブリ(1996年~2014年) スタジオポノック(2015年6月~)
・所属グループ:なし
・家族構成:妻、子供2人
米林宏昌の経歴
石川県出身の米林宏昌監督は、金沢美術工芸大学商業デザイン科を中退した後の1996年に、アニーメーターとしてスタジオジブリに入社しました。米林宏昌監督はスタジオジブリでは、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」や、「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」などの作品で原画を担当しています。
米林宏昌監督が長編映画を監督した初作品となったのは、2010年に公開された映画「借りぐらしのアリエッティ」でした。米林宏昌監督はスタジオジブリでは最年少で監督となったようです。その後は2014年に2本目の監督作品となった「思い出のマーニー」が公開されています。
米林宏昌の現在
1996年からスタジオジブリでアニメーターや映画監督として活躍してきた米林宏昌監督ですが、現在はどのような活動をしているのでしょうか?米林宏昌監督の現在について調べてみました。
現在はスタジオジブリ退社
オマケ 小松空港にあったステンドグラス。国際線出発口脇にあるので気づかない人も多いかもしれないけど、なかなかに出来が良い。って調べて納得『思い出のマーニー』を監督した米林宏昌さんの原案なのか。 pic.twitter.com/q5oRTJHXLM
— ジョン・ドー (@John_John_D0E) August 4, 2019
米林宏昌監督は1996年にスタジオジブリに入社しましたが、現在はスタジオジブリを退社しているようです。
米林宏昌監督の2本目の監督作品となる映画「思い出のマーニー」が2014年に公開されましたが、スタジオジブリを退社したのは、公開と同年の2014年12月のことでした。
退社後は株式会社スタジオポノックに所属
米林宏昌監督は2014年12月に、プロデューサーの西村義明さんと共にスタジオジブリを退社しました。その後、2015年6月には西村義明さんと共にアニメ制作会社「スタジオポノック」を設立しています。
現在はアニメーターやアニメ監督として活躍
『借りぐらしのアリエッティ』2010年スタジオジブリ制作のアニメ映画。原作はメアリー・ノートン「床下の小人たち」、監督 は 米林宏昌、企画は宮崎駿である。最終興収は92.5億円になり2010年度興行収入邦画第1位。 pic.twitter.com/bmTqZ9ucT7
— 映画の館 Cinema Paradiso (@cinema_eiga) July 28, 2019
西村義明さんと共にスタジオジブリを退社した米林宏昌監督は、現在スタジオポノックに所属し、アニメーターやアニメ監督として活躍を続けています。
米林宏昌のジブリ退社理由とその後は?
米林宏昌監督は1996年から18年もの間所属してきたスタジオジブリを2014年に退社しています。米林宏昌監督がスタジオジブリを退社したのには、宮崎駿監督との確執があったという噂も流れているようですが、実際に退社理由となったものは何だったのでしょうか?米林宏昌監督の退社理由とその後を追ってみました。
ジブリ退社理由①経営状況悪化で事実上リストラ?
米林宏昌監督がスタジオジブリを退社した理由は、スタジオジブリの経営状況が悪化したことによる事実上のリストラだったといいます。スタジオジブリは経済的な問題から2014年に制作部門を解体しているのです。
それに伴い、所属していた約300人のアニメーターや監督が退社を余儀なくされ、個人の活動にシフトしていったのでした。制作する映画作品はすべて話題作となっているスタジオジブリですが、実は2004年に公開された「ハウルの動く城」以降は大ヒットには恵まれず、経営状態は赤字続きとなっていたようです。
スタジオジブリには300人以上もの多くの才能あるクリエーターが所属していました。そのため人件費だけでも1日で数千万円ほどが掛かっていたというのです。
スタジオジブリが発表する作品は注目度も高く毎回話題となっているのですが、近年では思ったほどの興行収入は得られておらず、資金繰りに困っていたようです。そのため退職金を払えるうちに制作部を解体したという事情があったようです。
制作部が解体されたことで、事実上のリストラとなった米林宏昌監督とプロデューサーの西村義明さんが、スタジオジブリの仲間たちを集めて立ち上げたのがアニメ制作会社「スタジオポノック」だったのです。
ジブリ退社理由②宮崎駿監督との確執説
米林宏昌監督がスタジオジブリを退社したのには、宮崎駿監督との確執があったとも噂されています。しかし宮崎駿監督との確執というのは実際には無かったようです。米林宏昌監督はスタジオジブリが好きで、宮崎駿監督の映画「耳をすませば」のような爽やかな作品が作りたくて入社したといいます。
米林宏昌監督は宮崎駿監督と共に映画作りに励み、宮崎駿監督の持っているアニメーションのダイナミズムを受け継いでいる唯一の人物とも言われているのです。また、米林宏昌監督はアニメーターとしての才能も持っていたことから、宮崎駿監督には信頼される存在だったようです。
宮崎駿監督とは
宮崎駿監督は映画監督で株式会社スタジオジブリ取締役でもあります。幼少期から絵を描くのが上手く、漫画少年だった宮崎駿監督は、学生時代にデッサンを学びその後スタジオジブリに映画監督として所属します。
代表作には「天空の城ラピュタ」や「魔女の宅急便」「となりのトトロ」などがあります。2013年には長編映画の製作から引退することを発表しましたが、2017年2月24日に映画製作に復帰したことを発表し、事実上の引退撤回となりました。現在は新作の制作に取り掛かっているようです。
ジブリ退社のその後も調査
米林宏昌監督はスタジオジブリを退社後、プロデューサーの西村義明さんと共にスタジオポノックを設立し、作品作りに励んでいます。スタジオポノックでの最初の作品となったのは2017年7月8日に公開された「メアリと魔女の花」でした。
ジブリとポノックの違いなど比較される事が多い
スタジオポノックは、事実上のリストラとなったスタジオジブリのクリエーターらが再集結したことにより、これまでと変わらない技術や思考で映画作りを続けることが出来る環境にあるようです。
しかし米林宏昌監督は、まだ死を意識していない自分に宮崎駿監督や高畑監督のように「生と死」をテーマにした作品を作れるはずはなく、幼い子供がいる自分にしか作れない作品を作りたいと述べています。身近に子供がいる米林宏昌監督と80年近く生きてきた宮崎駿監督とでは、作る作品に違いがあるのは当然のことなのでしょう。
米林宏昌の手がけた作品など経歴
米林宏昌監督はこれまでに数々の作品に携わってきました。そこで、続いては米林宏昌監督がこれまでに手掛けた作品をご紹介していきましょう。
作品経歴①映画「ぬいとこねこバス」演出アニメーター
米林宏昌監督が手掛けた映画には、2002年に公開された短編映画「ぬいとこねこバス」があります。この作品は、三鷹の森美術館で公開されている上映時間14分の短編アニメーションで、1988年に公開された「となりのトトロ」の番外編のような作品となっています。
この作品の原作・監督・脚本は宮崎駿監督が務めていますが、米林宏昌監督は演出アニメーターを担当しました。
作品経歴②映画「ゲド戦記」作画監督補
米林宏昌監督が手掛けた映画には、2006年に公開された「ゲド戦記」があります。この作品はアーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』が原作となっており、宮崎吾郎監督が監督・脚本を務めました。米林宏昌監督はこの映画で作画監督補を担当しています。
作品経歴③映画「借りぐらしのアリエッティ」監督
「借りぐらしのアリエッティ」は2010年7月17日に公開された映画で、米林宏昌監督の初の長編映画監督作品となりました。
この作品はメアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』が原作となっており、人間に見られてはいけない小人の少女アリエッティと人間の少年翔が繰り広げる愛の物語です。
作品経歴④映画「思い出のマーニー」監督脚本
「思い出のマーニー」は2014年7月19日に公開された映画で、米林宏昌監督が手掛けた2本目の長編映画作品となりました。
この作品はイギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学作品で、心を閉ざした少女アンナが少女マーニーと出会い、心を開いていくというストーリーになっています。この映画は第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされました。
作品経歴⑤映画「メアリと魔女の花」監督脚本
2017年7月8日に公開された映画「メアリと魔女の花」は、米林宏昌監督がスタジオポノックに所属してから初めて手掛けた作品となっています。
イギリスの作家メアリー・スチュアートの『小さな魔法のほうき』が原作となっており、魔法の国から盗み出された花を見つけた少女の冒険の物語です。
米林宏昌はジブリ退社後の現在もアニメ監督などで活躍
映画監督やアニメーターとして活躍する米林宏昌監督の現在についてご紹介しました。米林宏昌監督は1996年にスタジオジブリに入社しましたが、経営状況の悪化により、2014年に事実所のリストラとなりました。
米林宏昌監督はその後、アニメ制作会社「スタジオポノック」を設立し、現在はスタジオポノックでアニメ監督として活躍しています。今後の米林宏昌監督の活躍にも期待しましょう。